汗をかいたとき、
プリント部分はどうなる?
白トナー・DTF・DTG(ガーメント)を真夏に着て、着心地を比べました
記事公開:2026年10月 / もとの動画:2025年7月公開(検証の内容は現在も変わりません)
「汗をかいたとき、プリントのところが蒸れませんか?」——お客様からよくいただく質問です。
この記事は「洗濯に強いかどうか」の話ではありません。汗をかいたときの着心地の話です。洗濯は、プリントが生地になじんでいく「生地なじみ」という形で、汗抜けに関わってきます。
白トナー・DTF・DTG、3つとも販売して困るほど汗抜けが悪い製法ではありません。どれも多くの業者様が使っていて、汗抜けでお客様とトラブルになる話はまず聞きません。
差が出るのは製法よりデザインです。抜け柄なら、どの製法でも汗だまりは感じません。ベタっと大きいイラストは、どの製法でも貼った感じが出ます。
細かく比べると、汗の抜けやすさはガーメント → 白トナー → DTFの順。当社の国産転写紙はウレタン樹脂で、洗うほど生地になじみ、汗が溜まりにくくなります。
【DTF/DTG/白トナー】プリントTシャツで汗をかいた時の着心地を製法別に比較検証(8分50秒)
01 洗濯の伝え方=お客様に洗濯の注意をどう案内するか / 02 洗濯堅牢度=試験の等級は何を意味しているか / 03 汗と着心地(このページ)=汗をかいたとき、プリント部分の着心地はどうか
検証の方法
白トナー、DTF、DTG(ガーメント)の3製法でプリントしたTシャツ5枚を用意し、2025年7月末の暑い時期に、筋トレやランニングでしっかり汗をかいたあとの状態を確かめました。
一般的には「ガーメントはプリントが薄く、貼った感じが少ない」「DTFは少しモチっとした質感」「白トナーは貼った直後はカサッとしている」と言われます。では、汗をかいたときはどうなのか。ここは意外と知られていません。
| 製法 | Tシャツ | プリントの大きさ | 洗濯回数 |
|---|---|---|---|
| 白トナー 全面転写(WHS系) | 水色 | 上下2つのベタ柄 | 寝間着・スポーツで20回以上 |
| 白トナー 抜ける転写(Type-W) | 生成り(前面) | A3を少し小さくしたくらい | — |
| DTF | 生成り(背面) | A3より少し小さいベタ柄 | 洗濯前 |
| DTF | 緑 | 大きめのベタ柄 | 10回以上 |
| DTG(ガーメント) | 黒 | 写真柄(濃色用の前処理あり) | — |
※ 着心地は体感による比較です。数値で測ったものではありません。動画の中では差が分かりにくい部分もあるので、気になる方は無償サンプルで実際に触ってください。
白トナー 全面転写|はじめはパリッ、洗うほどなじむ
筋トレを1時間、さらに10分走って、汗をたくさんかいた直後です。このTシャツは寝間着とスポーツ用に使っていて、20回以上洗濯しています。


全面転写はプリント直後だとカサッとした手触りがあります。ところが洗濯を繰り返すと生地なじみが良くなり、汗が抜けていきます。プリント直後のイメージより、着続けたときのほうが快適です。
白トナー 抜ける転写(Type-W)|重さを感じない
別の日にトレーニングをして、13分ほど走ったあとです。このTシャツは前が白トナーのType-W、後ろがDTF。同じ1枚の前後で比べています。


大きさはA3を少し小さくしたくらいですが、貼った感じ・ベタつき感は少なめでした。抜ける転写紙はデザインの部分だけが残り、地の生地がそのまま出るので、汗の逃げ道があります。
DTF|洗濯前は、イラストの外側に汗が溜まる
同じTシャツを前後反対に着て、背面のDTFを前にしました。A3より少し小さいくらいのベタ柄です。


ただし、この1枚はまだ一度も洗濯していない状態でした。洗濯を重ねたDTFでどう変わるかを、次で見ます。
DTFを10回以上洗濯したもの|なじんで、水分を含むようになる
トレーニングで汗をしっかりかいたあとの、10回以上洗濯したDTFです。


DTG(ガーメント)|汗溜まり感は若干少ない
2025年7月末の暑い時期に、あえて厚着をして、たくさん汗をかいた状態で確かめました。


プリントはDTFより薄い印象で、着ていると白トナーより少し透け感があります。3つの中では一番汗が抜けやすい結果でしたが、ガーメントでも貼った感じは多少あります。濃色用の前処理剤が汗を少しブロックしているためで、白Tシャツで前処理剤を使わない場合は、より薄く抜け感が出ると思います。ただし、昇華転写のような「プリントがないかのような抜け感」ではありません。そこは期待しすぎないようにご案内ください。
3製法を並べると
| 製法 | プリント直後の手触り | 汗をかいたとき | 洗濯を重ねると |
|---|---|---|---|
| DTG(ガーメント) | 薄い。濃色は前処理剤で少しベタつく | 汗溜まり感が若干少ない | — |
| 白トナー(当社の国産転写紙) | 全面転写はカサッ/抜ける転写は軽い | 抜ける転写は重さを感じない。全面転写も洗濯後は溜まりにくい | ウレタン樹脂で、洗うほど生地になじむ |
| DTF | モチっとした質感 | 洗濯前はイラストの外側に汗が溜まる | 白トナーほどではないが、なじんで水分を含む |
細かく比べると、汗の抜けやすさはガーメント → 白トナー → DTFの順でした。ただ、これは同じくらいの大きさのベタ柄で、汗をかいた直後に比べた場合の話です。
抜け柄なら、どの製法も汗だまりなし
抜けのあるイラストなら、どの製法でも汗だまりは感じません。汗の逃げ道があるからです。
ベタっと大きい柄は、どれも貼った感じが出る
大きなベタ柄は、製法に関係なく抜け感が悪くなります。3製法とも、イラストが大きいと貼った感覚は出ます。
汗がひけば、着心地は同じ
汗をかいたあと、冷房の効いた部屋で汗がひいた状態なら、3製法とも同じような着心地になります。
白トナーが「洗うほどなじむ」理由 このページの核心
ほとんどの業者様が知らないことですが、当社の白トナー用転写紙はウレタン樹脂素材です。そのため、洗濯を繰り返すほど生地になじむ特性があります。転写層の通気性もよく、汗が抜けていきます。
全面転写を「パリッとしている」と感じるのは、プリント直後の話です。寝間着やスポーツで20回以上洗った1枚は、汗をかいても溜まっている感じが少なくなっていました。プリント直後の手触りだけで判断しない——これがお客様にお伝えしたいポイントです。
「ウレタン樹脂で洗うほどなじむ」は、当社の国産・抜ける転写紙での結果です。同じ白トナープリントでも、海外製の転写紙は樹脂や糊の設計が違い、風合い・汗抜け・洗濯でのなじみ方が変わる可能性があります。比べるときは、実際に使う転写紙そのもので試してください。
→ 国産“抜ける転写紙”と海外製転写紙の違い
お客様への伝え方
汗抜けを聞かれたら、製法の優劣ではなくデザインの話としてお答えするのが一番伝わります。
- 大きなベタ柄は、どのプリント方法でも、汗をかくと「貼ってある感じ」が出ます。
- 汗が気になる方には、地の生地が見える抜け柄のデザインがおすすめです。
- 白トナーのプリントは、洗うほど生地になじんでやわらかくなります。
- 汗がひいてしまえば、着心地はプリント方法による差がほとんどありません。
大きな柄でも汗を逃がしたいとき
ベタ面が大きいデザインは、抜ける転写紙で地の生地を残す、網点にして生地をのぞかせるといった工夫で、汗の逃げ道をつくれます。網点化は無料の網点変換ツールでできます。
このページのまとめ
- 白トナー・DTF・DTGの3製法とも、販売して困るほど汗抜けが悪いものはない
- 差が出るのはデザイン。抜け柄はどの製法も汗だまりなし、大きなベタ柄はどれも貼った感じが出る
- 細かく比べると、汗の抜けやすさはガーメント → 白トナー → DTF
- DTFは洗濯前、イラストの外側に汗が溜まりやすい。洗濯を重ねると、なじんで水分を含むようになる
- 当社の国産転写紙はウレタン樹脂。洗うほど生地になじみ、汗が溜まりにくくなる
- 海外製の転写紙で同じ結果になるとは限らない。使う転写紙そのもので確かめる
よくある質問
白トナーのプリントは、汗で蒸れませんか?
抜ける転写紙(Type-W)は地の生地が残るので、汗が抜けて重さを感じにくい仕上がりです。全面転写はプリント直後こそカサッとしていますが、当社の転写紙はウレタン樹脂なので、洗濯を重ねるほど生地になじみ、汗が溜まりにくくなります。
DTFは汗が抜けにくいのですか?
洗濯前のベタ柄では、イラストの外側に汗が溜まる印象がありました。ただ、洗濯を重ねると生地になじみ、イラストが水分を含むようになります。3製法とも、販売して汗抜けでトラブルになるほどの差ではありません。
一番汗抜けがいいのはどの製法ですか?
同じくらいの大きさのベタ柄で比べると、ガーメント(DTG)→白トナー→DTFの順でした。ただし差は小さく、汗がひいてしまえば3製法とも同じような着心地です。製法よりも、抜け柄かベタ柄かの影響のほうが大きいです。
スポーツ用に大きなプリントを入れたいのですが、蒸れが心配です
大きなベタ面は、どの製法でも貼った感じが出ます。抜ける転写紙で地の生地を残す、ベタ面を網点にするなど、デザインで汗の逃げ道をつくるのがおすすめです。
海外製の白トナー用転写紙でも同じ結果になりますか?
同じになるとは限りません。この記事の白トナーの結果は、当社の国産転写紙(ウレタン樹脂)でのものです。海外製の転写紙は樹脂や糊の設計が違うため、風合いや汗抜け、洗濯でのなじみ方が変わる可能性があります。
実際の手触りを確かめたいのですが
白トナーとDTFの無償サンプルをお送りしています。動画では伝わりにくい部分なので、ぜひ実際に触って、着て、洗って確かめてください。東京・大阪・福井ではデモ体験もできます。
メーカーの売り文句ではなく、現場で刷って、売って、サポートしてきた事実だけをお伝えします。


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