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QUICK ART PRINT ACADEMY / COST & BREAK-EVEN

DTF・ガーメント・白トナー、
結局何枚売れば
機械代を回収できる?

いま、Tシャツプリントの機械で一番人気があるのはDTFプリンターです。ガーメントプリンターも根強い人気がありますが、どちらも本体だけで100万円を超える高価な機械です。

「本体価格のほかにも、いろいろお金がかかるらしい」。ここまでは皆さんご存じです。ところが、何に、いくら、何年間かかるのかを数字で把握している方は、ほとんどいません。販売店にとって不都合な数字は、あまり表に出てこないからです。

そこでこの記事では、「どの製法がいいか」を考える前に、3つの製法で実際にいくらかかるのかを、初期費用・保守料・材料費・見積書に載らない費用まで7年間で積み上げました。そのうえで、Tシャツを何枚売れば機械代を回収できるのかを計算しています。

361万円DTFの7年間の総固定費
(機器+保守料)
292万円ガーメントの7年間の総固定費
53万円白トナーの7年間の総固定費
(保守料0円)
200枚/月ここまでは7年トータルで
白トナーのほうが安い
先に結論
  • 機械選びで最初に決めるべきは製法ではなく、「1ヶ月・1年で、何枚のTシャツを作って売るのか」。ここを誤ると、経済的に損をする
  • 本体価格は入口にすぎない。シェーカー・設置費・研修費、そして毎年の保守料まで含めると、7年間の総固定費はDTF約361万円、ガーメント約292万円、白トナー約53万円
  • 一方、1枚あたりの材料費は白トナーが一番高い(DTF約200円、ガーメント約235円、白トナー約375円)。これは事実
  • それでも7年間で比べると、月約200枚までは白トナーのほうが安い。見積書に載らない費用まで含めれば、分岐点は月250〜300枚前後まで上がる
  • Tシャツを2,500円で売る場合、機械代の回収に必要なのはDTF約2,000枚、ガーメント約1,650枚、白トナー約330枚
  • 月500枚以上の量産が安定して見込めるならDTF・ガーメントを検討する価値がある。そうでなければ、白トナーで十分
01 / WHY

なぜ「何枚売るか」から考えるのか

クイックアートは、長年プリント機器を販売してきた中で、お客様に必ず同じことをお伝えしています。「1ヶ月で、1年で、何枚のTシャツをプリントして売るのか」を先に精査してください、ということです。

プリント機器は1ヶ月・1年で何枚作るかで選ぶべきと説明する動画の画面
動画より。プリント機器は「何枚作って売るか」で選ぶべき、というのがこの記事の出発点です。

プリント機器は、製法によってお金のかかり方がまったく違います。最初と毎年に大きなお金がかかるかわりに1枚の材料費が安い機械もあれば、最初と毎年のお金はほとんどかからないかわりに1枚の材料費が高い機械もあります。どちらが得かは、何枚刷るかで決まります。この選択を誤ると、経済的に損をします。

年に数百枚しか売らない方が高額なDTFプリンターを導入すれば、わかりやすく大きな損失が出ます。反対に、年に1万枚を作るような方が小ロット向けの白トナープリンターを選べば、こちらも損をする可能性があります。どちらにも「向いている枚数」があるのです。

ところが、販売店が自分にとって不都合な数字を積極的に伝えることはあまりありません。情報が少ないから、これから始める方が迷ってしまう。そこで当社は、公開情報と見積書をもとにした損益分岐点シミュレーターを作り、数字をすべて出すことにしました。この記事の数字は、すべてそのシミュレーターにもとづいています。

比べる3つの製法
DTF:業務用のロール式DTFプリンター(パウダー塗布とベイキングを行うシェーカー一体型)
ガーメント:Tシャツに直接印刷するインクジェットのガーメントプリンター
白トナー:レーザー方式の白トナー転写(クイックアート WTRIP835)

※当社は白トナー転写システムの販売元ですが、DTFプリンターも販売しています。数字はできる限り公開情報・見積書にもとづいていますが、その立場をご理解のうえでお読みください。

02 / INITIAL COST

初期費用:本体価格は入口にすぎない

見積書でまず目に入るのは本体価格です。ところが、大型のプリンターは運送費・設置費・使い方の研修費が別にかかるのが、この業界の常識です。DTFはさらに、印刷したフィルムにパウダーをかけて焼き固めるシェーカーがないとTシャツに転写できません。

項目DTFガーメント白トナー
プリンター本体130万円156万円39万円
運送費15万円5万円0円
設置費8万円5万円0円
教育・研修費8万円5万円0円
初期消耗品5万円8万円0円
追加で必要な機器シェーカー 50万円前処理スプレーガン 1.5万円ラミネーター 8万円
ヒートプレス機6万円6万円6万円
初期投資の合計222万円186.5万円53万円

※価格はシミュレーター作成時(2026年4月)の公開情報・見積書・業界推定値。DTFのシェーカー価格は推定値です。白トナー本体は2026年10月時点の当社販売価格(税別)。プレス機は業務用手動式の参考価格。すでにお持ちのプレス機・ラミネーターを使う場合や、DTFでシェーカーを使わず手作業でパウダー付け・ベーキングをする場合は、その分の金額が下がります。

DTFは本体130万円の機械ですが、Tシャツが作れる状態にするまでに222万円かかります。本体価格の1.7倍です。白トナーは机に置けるサイズで、運送・設置・研修の費用がかかりません。

03 / MAINTENANCE

保守料:刷らなくても毎年出ていくお金

初期費用以上に差が開くのが保守料です。インクジェットの機械は、ヘッドが故障すると修理代が10万円を超えることも珍しくありません。そのため多くの方が保守契約を結びますが、この費用は1枚も刷らない月にもかかります。

項目DTFガーメント白トナー
無償保証の期間なし1年7年
年間保守料(7年平均)19.8万円約15.1万円0円
7年間の保守料合計138.6万円約105.6万円0円
保守契約の最長期間5年7年契約不要
7年間の総固定費
(初期投資+保守料)
約361万円約292万円53万円

※ガーメントの保守料は、1年目0円/2〜5年目 年123,200円/6〜7年目 年220,000円の7年平均。DTFは購入初日から有償保守を想定。

7年間で確定する固定費は、白トナーが53万円なのに対して、DTFはその約6.8倍、ガーメントは約5.5倍です。白トナーは7年間の無償保証があるため、保守契約そのものが必要ありません。

なぜ保守料にこれだけ差があるのか

DTFとガーメントは、どちらもインクジェット方式です。インクで細いノズルから吹き付けるため、ヘッドの詰まりや故障といったトラブルはどうしても起こります。トラブルが起きる前提の機械だから、保守料がかかるのは当然なのです。

白トナーはレーザー方式で、そもそもヘッドがありません。長期間放置してもクリーニングは不要です。トラブルが少ないので、当社は保守料をいただいていません。

保守契約を結ぶなら、「年10万〜20万円の保守料で、何をしてくれるのか」を必ず確認してください。出張修理は無償でも、インクやクリーニング用品などの消耗品は、どのメーカーでも保守の対象外です。特にDTFは機種が多く、保守の内容がまだあまり公開されていない機種もあります。

04 / MATERIAL

材料費:1枚あたりは白トナーが一番高い

ここは正直にお伝えします。1枚あたりの材料費は、白トナーが一番高いです。DTFが選ばれている大きな理由は、この材料費の安さにあります。
1枚あたり(A4・黒Tシャツ)DTFガーメント白トナー
インク・トナー79円200円30円
フィルム・転写紙89円―345円
パウダー16円――
前処理剤―20円―
クリーニング消耗品16円15円―
1枚あたり材料費約200円約235円約375円

※ガーメントのインク代(黒Tシャツは白下地+CMYK)は業界推定値。DTFのフィルム代は75cm幅フィルム使用時の推定。白トナーは当社転写紙「タイプW」とトナー代から算出。

損益分岐点シミュレーターの1枚あたり材料費の画面
シミュレーターの材料費の画面(動画より)。青いセルの数字を書き換えると、全シートが自動で計算し直されます。※画面上部の総固定費は動画撮影時の前提(白トナー本体35万円、プレス機15万円など)のため、記事の数値と少し異なります。

白トナーはDTFより1枚あたり約175円高くなります。つまり白トナーは、最初と毎年のお金がかからないかわりに、刷るたびに少し多く払う製法。DTFとガーメントは、最初と毎年に大きく払うかわりに、刷るたびの支払いが少ない製法です。どちらが得かは、次の損益分岐点で決まります。

「1枚16円」のクリーニング代は、刷らないほど高くなる
表のクリーニング消耗品(DTF 16円、ガーメント 15円)は、毎日それなりの枚数を刷る前提で1枚あたりに割り戻した数字です。インクジェットのクリーニングは、刷っても刷らなくても定期的に必要です。月に10枚しか刷らない月でも、クリーニング液やインクは同じように減っていきます。つまり実態は「1枚あたりの費用」ではなく「毎月の固定費」に近く、枚数が少ないほど1枚あたりは高くつきます。

原価は「印刷する面積」で決まる。小さく刷って高く売る

この記事の材料費は、すべてA4サイズ1枚で計算しています。実際のプリントは、胸元のワンポイントからA3の全面まで大きさがさまざまで、1枚の原価は印刷する面積で大きく変わります。

A4の4分の1の大きさで刷れば、材料費もおよそ4分の1です。A3の全面プリントはコストパフォーマンスが悪く、逆に小さなプリントで高く売るのがいちばん利益の出る売り方です。ブランドもののTシャツも、よく見るとイラストは意外と小さいものです。これから始める方は、ぜひ意識してみてください。

05 / BREAK-EVEN

損益分岐点:月何枚までなら白トナーが安いか

固定費と材料費を足して、7年間のトータルコストを月の印刷枚数ごとに比べたのが下のグラフです。

月の印刷枚数別 7年間トータルコスト(固定費+材料費)

縦軸:7年間の合計(万円) 横軸:月の印刷枚数(A4)

DTF ガーメント 白トナー
月の印刷枚数別の7年間トータルコスト。月約200枚で白トナーとDTF・ガーメントが逆転する 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 0 50 100 150 200 250 300 350 400枚/月 白トナーが安いゾーン 月約200枚で逆転 白トナー 1,313万円 ガーメント 1,082万円 DTF 1,033万円 月100枚:DTF 約529万円 月100枚:ガーメント 約489万円 月100枚:白トナー 約368万円 月300枚:DTF 約865万円 月300枚:ガーメント 約884万円 月300枚:白トナー 約998万円

※7年間トータル=7年間の総固定費+1枚あたり材料費×月の枚数×84ヶ月。A4サイズでの比較です。人件費や作業時間、見積書に載りにくい隠れコスト(第7章)は含みません。

月の印刷枚数DTFガーメント白トナー差(白トナーから見て)
月50枚約445万円約391万円約210万円DTFより約234万円安い
月100枚約529万円約489万円約368万円DTFより約161万円安い
月150枚約613万円約588万円約526万円DTFより約87万円安い
月200枚約697万円約687万円約683万円ほぼ同じ
月300枚約865万円約884万円約998万円DTFより約133万円高い
月500枚約1,201万円約1,279万円約1,628万円DTFより約427万円高い

7年間使う前提なら、分岐点はDTFと比べて月約209枚、ガーメントと比べて月約203枚です。7年間の合計にすると、A4で約1万7千枚。月200枚とは、月20日稼働で毎日10枚です。それを7年間ずっと上回り続けて、ようやくDTFやガーメントのほうが得になります。A4で1万枚以上というのは相当な枚数です。当社が「小ロットなら白トナー」と何度もご案内しているのは、このためです。

「何年使うか」でも分岐点は変わる

機械を7年使わずに、途中で買い替えたり事業をやめたりする場合もあります。使う期間が短いほど、高い初期費用を回収する時間がないので、白トナーが有利な枚数は大きく増えます。

使う期間白トナーのほうが安い枚数
(DTFと比べて)
白トナーのほうが安い枚数
(ガーメントと比べて)
1年間月約899枚まで月約884枚まで
2年間月約497枚まで月約487枚まで
3年間月約363枚まで月約355枚まで
5年間月約255枚まで月約249枚まで
7年間月約209枚まで月約203枚まで

※(各機器の固定費累計−白トナーの固定費)÷(白トナーとの材料費差)で算出。隠れコストは含みません。

06 / PAYBACK

Tシャツを何枚売れば機械代を回収できるか

次は売る側の目線です。Tシャツを1枚2,500円で販売し、無地Tシャツの仕入れを500円とします。販売価格から仕入れと材料費を引いた1枚あたりの粗利で、7年間の総固定費を割ると、回収に必要な枚数が出ます。

項目DTFガーメント白トナー
販売価格2,500円2,500円2,500円
無地Tシャツ仕入れ500円500円500円
材料費200円235円375円
1枚あたりの粗利1,800円1,765円1,625円
回収に必要な枚数
(7年間の総固定費÷粗利)
約2,004枚約1,655枚約327枚

この枚数を、月に何枚売れるかで割ると回収期間になります。

月の販売枚数DTFガーメント白トナー
月30枚約5年7ヶ月約4年7ヶ月約11ヶ月
月100枚約21ヶ月約17ヶ月約4ヶ月
月500枚約4ヶ月約4ヶ月約1ヶ月

※粗利は販売価格−仕入れ−材料費。人件費・家賃・光熱費は含みません。実際の手取りはこれより少なくなります。

利益・回収シミュレーターで月100枚の回収期間を計算した画面
動画で使用した「利益・回収シミュレーター」。月の枚数を入れると回収期間が出ます。※動画撮影時の前提(白トナー本体35万円、プレス機15万円など)のため、記事の表とは回収枚数が少し異なります。

販売価格が2,500円前後なら、1枚あたりの粗利はどの機械でもあまり変わりません。月100枚売ったときの年間の粗利も、DTF 216万円、ガーメント約212万円、白トナー195万円と、ほぼ同じです。違うのは、回収しなければならない機械代の大きさです。

回収に必要な枚数は、白トナーがDTFの約6分の1。月100枚なら約4ヶ月で機械代を回収でき、その先はずっと利益になります。DTFは同じ枚数で約1年9ヶ月かかります。

月30枚になると、差はさらに開きます。白トナーは約11ヶ月で回収できますが、DTFとガーメントは5年前後。プリントが本業でなければ、月30枚を何年も売り続けること自体が大変です。逆に月500枚売れるなら、DTFもガーメントも約4ヶ月で回収でき、その後は材料費が安いぶん利益が積み上がります。大ロットなら、DTF・ガーメントが経済的に有利です。

保守料を払うためだけに刷る枚数
DTFの年間保守料19.8万円を粗利1,800円で割ると、年約110枚。毎月9枚以上は、保守料を払うためだけに売っている計算です。ガーメントでも年約85枚。白トナーは0枚です。
07 / HIDDEN COST

見積書に載らない「隠れコスト」

ここまでの計算には、まだ入っていない費用があります。使い始めてから発生する費用で、見積書にはまず載りません。保守契約でも、インクなどの消耗品は対象外です。

費用DTFガーメント白トナー
クリーニング費(月)5,000〜10,000円8,000〜15,000円不要
布ワイパー―5,000〜10,000円/回(3〜6ヶ月ごと)不要
メンテナンスリキッド2,000〜5,000円/回3,000〜8,000円/回不要
廃インク・廃液処理(月)2,000〜5,000円1,000〜3,000円ほぼ0円
電気代(月)5,000〜15,000円(シェーカー200V含む)2,000〜5,000円1,000〜3,000円
ヘッドストライク(保守対象外)8〜15万円/回8〜20万円/回起きない
シェーカー故障(保守対象外)2〜10万円/回――
前処理のムラ・スプレーガン詰まり―失敗1回500〜1,500円、修理5,000〜20,000円前処理なし
白インク詰まり―1〜5万円/回白インクを使わない
7年間の概算約50〜120万円約80〜150万円約0〜5万円

※業界の参考価格からの概算です。使用頻度や機種によって大きく変わります。

保守・保証の範囲内と範囲外を比べたシミュレーターの画面
保守の範囲内(緑)と範囲外(赤)を整理したシート(動画より)。インクやクリーニング用品は、どのメーカーでも保守の対象外です。

特にガーメントは、毎日の自動クリーニングで専用のインクパックを消費します。白インクは使う頻度が低いと沈殿しやすく、大量のクリーニングが必要になることもあります。DTFは保守の対象がプリンター本体だけで、シェーカーが壊れたときは別の会社に連絡することになります。

ガーメントは取扱説明書がネットで公開されていて、消耗品の金額も比較的はっきりしています。一方DTFは、説明書が公開されていない機種も多く、導入前に一つひとつ確認が必要です。

これらの費用は、ここまでの初期投資の計算に入っていません。追加のコストとして認識しておく必要があります。月100枚ほどの小ロットでは、こうした費用の積み重ねが利益を圧迫しかねません。先ほどの損益分岐点に足すと、白トナーのほうが安い範囲は月250〜300枚前後まで広がります。

白トナーの強みは「トラブル時の費用がゼロ」であること。白トナーで必要になるのは、長く使ったあとのドラムユニット交換(5,000〜15,000円)くらいです。7年間の無償保証の中で、故障時は機械ごと交換します。売上が読めない時期ほど、この経済的な保険が効いてきます。
08 / SPEED

生産性:速さで機械を選ぶ理由はあるか

「高くても、DTFは速いから元が取れる」と考える方もいます。そこで、A4の転写シートが1時間に何枚作れるかを比べました。

A4転写シートDTFガーメント白トナー
1時間あたり約50枚約21枚約50枚
1枚あたり約72秒約171秒約72秒

※DTFは公称3㎡/hからの換算。ガーメントはDTFフィルム印刷時の142秒+30秒から逆算。白トナーは当社実測(1分/枚)。シェーカー・ラミネーターは印刷と並行して動かせるため含めていません。

白トナーとDTFはほぼ同じ速さです。「速いからDTFを選ぶ」理由はありません。なお、ガーメントはTシャツを1枚ずつセットして直接印刷する製法なので、転写シートを作る2つとは比較の条件が少し異なります。

ただし、速さと同じくらい大事なのが人の手間です。シェーカー一体型のDTFは、パウダー付けとベーキングを機械が自動で行います。白トナーは、印刷したシートに糊を付ける工程があります。当社の転写紙は糊付けの品質が高く、手作業でも失敗が少ないのが特長ですが、自動糊付け機ペイスターを使えば糊付けはA4 1枚約12秒になり、量産の手間は大きく減ります(白トナーとDTFの比較記事)。

生産性と作業の負担も、コストと並ぶ大事な判断材料です。この記事のコスト比較には人件費を含めていないので、その点も合わせてご検討ください。

09 / CHOOSE

月の枚数で見る、あなたに合う製法

ここまでの数字を、月の枚数ごとにまとめます。

月の枚数おすすめ理由
月100枚以下白トナー7年間でDTFより160万円以上安い。保守料がかからないので、売れない月があっても固定費が積み上がらない
月100〜200枚白トナー7年間でも白トナーが安い。使う期間が5年以内なら、差はさらに広がる
月200〜500枚白トナー
(量産が続くならDTFも検討)
7年間の材料費込みでは互角。隠れコストまで含めると白トナーがやや有利。使う期間が短いほど白トナーが有利
月500〜1,000枚DTF・ガーメントを検討材料費の安さが固定費の差を上回る。回収も数ヶ月で終わる
月1,000枚以上DTF量産の業者さんではDTFが定番。複数台での運用も視野に
枚数の見通しが立たない白トナー作っても作らなくても出ていく固定費が小さく、失敗しても損が小さい

これから始める方、副業や小ロット中心の方、綿素材がメインの方は、白トナーで十分です。月に何枚売れるかがまだ読めない時期こそ、作っても作らなくても出ていく固定費が小さい機械を選ぶことが、失敗しない一番の方法です。

反対に、月500枚以上の注文が安定して見込める方なら、DTFやガーメントを導入する価値があります。小ロットでもDTFやガーメントを選ぶなら、この記事のような計算を自分で理解し、納得したうえで購入してください。クイックアートはDTFプリンターも販売していますので、お客様の枚数に合わない機械はおすすめしません。

正しい機械選びへの最短ルート

DTFもガーメントも、機種によって価格も保守の内容もまったく違います。特にDTFは機種が多く、比べるのが難しい機械です。だからこそ、情報を集める → 精査する → 同じ表に並べて比べる。これが正しい決断への最短ルートです。今は生成AIを使えば、こうした比較の計算表も誰でも簡単に作れるようになりました。

シミュレーターで、ご自分の数字で計算できます。この記事の数字はすべて、当社の「損益分岐点シミュレーター(Excel)」で計算しています。販売価格・仕入れ値・月の枚数・見積もりの金額を入れ替えれば、全シートが自動で計算し直されます。
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10 / FAQ

よくある質問

DTFプリンターの初期費用は本体価格だけですか?
いいえ。業務用のロール式DTFでは、本体約130万円に加えて、シェーカー(約50万円)、運送費・設置費・教育研修費・初期消耗品(合計約36万円)、プレス機が必要で、初期投資は約222万円です。無償保証がない機種では、購入初日から年間約20万円の保守料もかかります。
Tシャツを何枚売れば機械代を回収できますか?
Tシャツを2,500円で販売し、仕入れを500円とした場合、7年間の総固定費を回収するのに必要な枚数は、DTFで約2,000枚、ガーメントで約1,650枚、白トナーで約330枚です。月100枚売れる場合、回収期間はDTF約21ヶ月、ガーメント約17ヶ月、白トナー約4ヶ月です。
月に何枚までなら白トナーのほうが安いですか?
7年間使う前提で、月約200枚までは白トナーのほうが安くなります。見積書に載りにくいクリーニング費や修理費まで含めると、月250〜300枚前後まで白トナーが有利です。
1枚あたりの材料費はどれが安いですか?
DTFが約200円、ガーメントが約235円、白トナーが約375円(A4・黒Tシャツ想定)で、白トナーが最も高くなります。月300枚を超える量産が続く事業では、この差が固定費の差を上回ります。
白トナーの保証はどこまで含まれますか?
白トナープリンタWTRIP835は7年間の無償保証つきで、別途の保守契約は必要ありません。インクジェットではないため、ヘッドの詰まりやクリーニングによるインク消費もありません。
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※本記事の数値は、当社「損益分岐点シミュレーター」(2026年4月作成)にもとづく参考値です(白トナー本体のみ2026年10月時点の価格に更新)。機器価格・保守料・保守条件は予告なく変更される場合があります。導入の際は、必ず各メーカー・販売店から最新の見積もりを取ってご判断ください。本記事は収益や投資回収を保証するものではありません。

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