60枚の転写マークは、
何分で作れる?
白トナー×ペイスターで実測
白トナープリントで転写マークを作るとき、いちばん時間がかかっていたのが糊付けの工程です。プレス機で1枚ずつ糊付けしていた頃は、60枚の転写マークを作るのに約1時間かかっていました。
糊付けを自動にするペイスターを使うと、計算上は約20分。本当にその時間でできるのかを、お客様から実際に依頼を受けたA4の転写マーク60枚で確かめました。東京ショールームで、白トナープリンタWTRIP835とペイスターを並べ、ストップウォッチで計測した記録です。
- A4の転写マーク60枚は、24枚が8分28秒、36枚が10分37秒、合計約19分でできた(動画のまとめでは「約20分」)
- 理論値の「1分で約3枚」どおり。これまでの手作業(60枚で約1時間)より3倍ほど速く、プレス機の上げ下げがないので疲れも少ない
- 作業そのものは印刷した紙を差し込むだけ。技術的に難しいところはほとんどない
- 大事なのは段取り。予熱のあいだに先に印刷しておく、紙を真っすぐ入れるためのガイドを合わせておく、出てきたマークを箱に整頓する
- 1時間に作れる枚数は、理論上180枚。100枚ごとのロール交換(約3分)を入れて約170枚が見込み
今回の依頼と、確かめたいこと
今回の題材は、お客様から実際にいただいた注文です(動画での撮影もご了承いただきました)。Tシャツ約70枚にプリントするための転写マークで、A4のシートにするとデザインAが24枚、デザインBが36枚、合計60枚になります。

白トナープリントの転写マークづくりは、①印刷 → ②糊付け(トリミング) → ③生地にプレスの順に進みます。ペイスターが受け持つのは②の糊付けです。印刷したシートを差し込むと、自動で糊付けされて出てきます。
| 工程 | 使う機械 | 今回の計測 |
|---|---|---|
| ① 印刷 | 白トナープリンタ WTRIP835(専用シートMP-Pに印刷) | 含む |
| ② 糊付け(トリミング) | ペイスター(自動) | 含む |
| ③ 生地にプレス | 熱プレス機 | 含まない(今後の動画で計測予定) |
※今回計ったのは「転写マークができあがるまで」の時間です。Tシャツへのプレスまで含めた時間は、別の動画で計測する予定と話しています。
段取り:印刷しながら糊付けする
白トナープリンタはレーザープリンターなので、印刷はA4 1枚約10秒。ペイスターの糊付けは1枚15秒程度です。糊付けをしているあいだに次の1枚の印刷が終わるので、今回は印刷しながら、できた順に糊付けする流れで進めました。

準備したこと
- 印刷データ(24枚分)をプリンターに送っておく
- 専用シート(MP-P)を24枚、手元に用意しておく
- ストップウォッチで、印刷のスタートから計測する

作業の流れ
やることは、紙をプリンターにセット → 印刷 → 印刷したシートをペイスターに差し込むのくり返しです。転写紙は連続で給紙すると印刷不良が起きやすいため、紙のセットは原則1枚ずつにしています。


計測結果:24枚と36枚で合計約19分
デザインAの24枚は、印刷スタートから8分28秒で終わりました。続けてデザインBの36枚は、見込み12分のところ10分37秒。途中でペイスターの送り速度を少し上げたため、予定より早く終わりました。

| デザイン | 枚数(A4) | 見込み | 実際の時間 |
|---|---|---|---|
| デザインA | 24枚 | 約8分 | 8分28秒 |
| デザインB | 36枚 | 約12分 | 10分37秒(途中で送り速度を上げた) |
| 合計 | 60枚 | 約20分 | 約19分 |
※動画のまとめのテロップでは「8分40秒+10分40秒=約20分」と、まるめた数字で紹介しています。上の表はストップウォッチの表示(8分28秒)と動画内の発言・テロップ(10分37秒)の値です。

やって分かった4つの注意点
ペイスターの作業は、印刷したシートを差し込むだけです。技術的に難しいところはほとんどありません。そのかわり、時間を左右するのは段取りでした。60枚作って気づいた点を4つにまとめます。

① 予熱のあいだに、先に印刷しておく
今回は、印刷10秒と糊付け15秒の時間差を使って並行作業をしましたが、印刷した紙を取ってはセットして…と慌ただしくなりました。本当は糊付けのあとに軽く検品もしたいところですが、紙のセットが優先になってしまいます。
ペイスターは電源を入れてから設定温度になるまで時間がかかります(動画では5分ほど。製品ページの公表値は140℃まで約8分)。5分あれば30枚ほど印刷できるので、予熱のあいだに印刷を済ませておくと、落ち着いて糊付けと検品ができます。

② 紙は真っすぐ入れる。ガイドを先に合わせる
ペイスターの差し込み口は、A4に対して左右合わせて1cmほどのすき間しかありません。焦って斜めに入れるとうまくいかないので、途中からは差し込むときの平行を意識しました。
差し込み口の左右には位置を調整できるガイド(平行棒)があります。作業の前に自分のやりやすい位置に合わせておくと、真っすぐ入れやすくなります。慣れれば気にならなくなる部分です。

③ 出てきたマークを整頓できる箱を置く
糊付けされたシートはペイスターの奥から出てきます。次々に横へ置いていくと、どうしても雑な置き方になります。軽く検品しながら整頓できる箱をそばに置いておくのがおすすめです。

④ 印刷と糊付けを並行するなら、機械を近くに置く
印刷と糊付けを同時に進めたい場合は、今回の作業台のようにプリンターとペイスターを隣に並べると動きが少なくて済みます。ペイスターは幅約63cm・奥行き約30cmで、机の上に置ける大きさです(製品ページの公表値)。
1時間に何枚作れるか
今回のペースは1分で約3〜4枚。ここから1時間に作れる転写マークの枚数を見積もると、次のようになります。
| 考え方 | 1時間あたり |
|---|---|
| 手作業の糊付け(これまで) | 約60枚(60枚で約1時間) |
| ペイスター・理論上(1分で3枚) | 約180枚 |
| ペイスター・実際の見込み | 約170枚(100枚ごとにロール交換で約3分) |
ペイスターは、糊付けに使うロール(プラスターロール)を100枚ほどで交換します。この交換に3分ほどかかるため、実際は理論値から10枚ほど引いた約170枚が目安です。動画では「それでもほかの製法と比べてトップクラスの生産性」と話しています。
※ペイスターの製品ページでは、糊付けの処理時間を「A4 1枚あたり約12秒」と公表しています(2026年10月時点)。今回の動画では、差し込みの手間を含めて「1枚15秒程度」として作業しています。
背面のTシャツは、白トナー×ペイスターでプリントしたものです。シルクスクリーンのような、生地になじむ風合いに仕上がります。綿・ポリエステル・ナイロンに対応しています。
大型のDTFプリンターと生産性を比べた記事は白トナー×ペイスターと主要DTFプリンターの比較を、Tシャツ50枚の後工程を実測した記録はプリントの後工程ガイドをご覧ください。
ペイスターが向かないケース
※今回の時間は、当社スタッフが1回計測した結果です。デザインの大きさ、作業する人の慣れ、機械の配置によって時間は変わります。
よくある質問
- ペイスターを使うと、転写マーク60枚は何分で作れますか?
- 2026年7月公開の動画で当社が計測した結果では、A4の転写マーク60枚(デザインA 24枚、デザインB 36枚)を、印刷から糊付けまで約19分(8分28秒+10分37秒)で作れました。動画のまとめでは「約20分」と紹介しています。1分あたり約3枚のペースです。デザインの大きさや作業する人の慣れによって時間は変わります。
- ペイスターがないときは、どれくらいかかっていましたか?
- 動画では、これまでプレス機での手作業の糊付けで60枚の転写マークを作ると約1時間かかっていた、と紹介しています。今回の計測では、手作業のときと比べて3倍ほど速く、プレス機の上げ下げもないため体の負担も少なかったと話しています。
- 印刷しながら糊付けするのと、先に全部印刷するのと、どちらが良いですか?
- 今回は印刷(1枚約10秒)が糊付け(1枚約15秒)より短い時間差を使って、印刷しながら糊付けしましたが、紙のセットに追われて慌ただしくなりました。ペイスターは電源を入れてから設定温度になるまで時間がかかるので(動画では5分ほど、製品ページの公表値は約8分)、その間に印刷を済ませておく方法を、動画ではおすすめしています。
- 1時間で何枚くらい作れますか?
- 1分で約3枚のペースから計算すると、理論上は1時間に約180枚です。実際には100枚ごとにロールを交換する時間が3分ほどかかるため、動画では「約170枚ほど」と見込んでいます。
- いま使っている抜ける転写紙(Type-W・WL・C)もペイスターで糊付けできますか?
- できません。ペイスターは専用シートのMP-P(Type-P)用に作られています。Type-W・WL・Cは、これまでどおりプレス機で糊付けしてください。
この記事のもとになった動画
【実証】60枚のTシャツプリント用転写マークが何分で作れるか? 白トナー×ペイスター 業者様向けTシャツプリント講座(2026年7月21日公開)
ペイスターの速さを、
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東京・大阪・福井のショールームで、白トナープリンタとペイスターのデモをご覧いただけます。
白トナープリントの無償サンプルや、オンラインでのご説明も受け付けています。
※価格・仕様は2026年10月時点の当社公開情報です。ペイスターA3機は本体35万円(税別)、WTRIP835とのセットは70万円(税別)です。動画内のバナーの価格(ペイスター38.5万円〜、WTRIP835セット42.9万円)は税込表示です。
メーカーの売り文句ではなく、現場で刷って、売って、サポートしてきた事実だけをお伝えします。


抜ける転写紙
全面プリント転写紙
発泡シート
箔・ラバー・ラメ
トナー・ドラム
DTFインク・フィルム
プレス資材
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Type-WLナイロン・薄い生地
Type-Cキャンバスバッグ
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