あおり式プレス機
JL-PL001AⅡの使い方
スイング式との違いも
プレス機を初めて買うとき、多くの方が迷うのが「あおり式」と「スイング式」のどちらにするかです。あおり式は上ゴテが真上に開くつくりなので、置き場所を取らず、価格も手頃です。一方で、圧力のかかり方や作業のしやすさには、スイング式と違う点があります。
この記事では、当社のあおり式プレス機 JL-PL001AⅡ(作業台38×38cm)について、3本の動画で紹介した使い方と、抜ける転写紙で実際にプレスした結果、スイング式との違いをまとめました。仕様と価格は2026年10月時点の商品ページの情報です。
- JL-PL001AⅡは上ゴテが真上に開くあおり式。横に開くスペースがいらず、置き場所は幅約30cm×奥行き約50cmを見ておけば足りる
- 作業台は38×38cm。A4までの転写紙に向く。A3(29×42cm)は少しはみ出すので、A3を扱うなら作業台40×50cmのプレス機を選ぶ
- 操作は温度(0〜199度)と時間を設定→ハンドルを倒す→アラームで戻すだけ。圧力は上部のネジで調整できる
- 動画では抜ける転写紙の糊付けも試し、1回プレスでは少しピンホールが出たが、表裏プレスかラミネーターを通してからのプレスならきれいにできた
- ただし、あおり式は奥が強く手前が弱くなりやすい。商品ページでは、抜ける転写紙の作業が多い方にはスイング式をすすめている
あおり式プレス機とは
あおり式は、上ゴテ(熱くなる上の板)が奥を支点にして、口を開けるように上へ開くプレス機です。加圧ハンドルを倒すと、上ゴテが奥から手前に向かって閉じ、生地と転写紙をはさんでプレスします。

動画では、あおり式の特長として次の3つを挙げています。
- 価格が手頃:2020年の動画では「A4サイズが使えるプレス機で一番安価」と紹介していました(現在の価格は次の章)
- 場所を取らない:上ゴテは上に開いて下ろすだけなので、横幅を取りません
- 家庭用のコンセントで使える:100V・1200Wなので、200Vの電気工事は不要です
使い道は熱転写全般です。2020年4月の動画では、抜ける転写紙・トナー転写・カッティング・プリント&カット・昇華転写などに使えると案内しています。2020年6月の動画では、シルクスクリーンの乾燥や、家庭用インクジェットのアイロンプリントシートのプレスにも使えると話しています。
家庭用アイロンからの切り替えにも
家庭用アイロンでTシャツを作って販売している方は、枚数が増えるとアイロンがけが負担になります。家庭用アイロンの面は小さいので、A4サイズのプリントだと何回にも分けて当てる必要がありますが、プレス機なら1回のプレスで済みます。動画では、予算や置き場所が限られている方、アイロンからステップアップしたい方にすすめています。
※動画では、アイロンプリントシートは説明書にプレス秒数が書かれていないことが多く、30秒ほどプレスすれば十分だろうと話しています。実際の条件はお使いのシートの説明書を優先してください。
仕様と価格(2026年10月時点)
| 項目 | JL-PL001AⅡ |
|---|---|
| 方式 | 平板あおり式(上ゴテが真上に開く) |
| 作業台(下ゴテ) | 380×380mm(38×38cm) |
| 本体寸法 | W700×D480×H470mm(梱包サイズ) |
| 土台サイズ | W260×D510mm |
| ハンドルの高さ | 上げたとき720mm/下げたとき330mm |
| プレス圧 | 約300kg(調整可能) |
| 使用可能温度 | 0〜199度(温度計・ダイヤル設定/デジタル表示) |
| タイマー | 自動スタートタイマー(ダイヤル設定/デジタル表示)。動画では999秒まで設定できると案内 |
| 温度精度 | 上ゴテの実温が設定温度±5度以内 |
| 温度上昇時間 | 130℃まで約18分/199℃まで約45分 |
| 本体重量/梱包時重量 | 約22.6kg/約27kg |
| 定格 | 100V・1200W・15A(電源コード1340mm) |
| 保証・修理 | 商品到着後1年保証。福井の本社工場で修理(目安2〜3日)。直近1年の故障率1%未満 |
※設定温度に近づくとリミッターが働き、温度の上がり方がゆるやかになります。急ぐときは少し高めに設定し、温度が上がってから本来の温度に戻すと早く設定温度に届きます(商品ページより)。
価格
| 商品 | 2026年10月時点 | 動画撮影時 |
|---|---|---|
| JL-PL001AⅡ 本体 | 74,800円(税込) | 58,000円(税別・送料別、2020年6月の動画) |
| 送料 | 北海道・沖縄以外 3,410円/北海道・沖縄 6,710円 | — |
※プレス機は送料無料の対象外です。代引き・NP後払いでは購入できず、ほかの商品と一緒に注文するとクレジット決済ができないため、別々に注文してください。
作業台の大きさと置き場所
作業台(下ゴテ)は38×38cmの正方形です。A4の転写紙なら余裕をもって置けます。

A3サイズ(29×42cm)の転写紙は、長い辺が少しはみ出します。A3を日常的に扱うなら、作業台40×50cmのプレス機を選んでください。

置き場所は「幅30cm×奥行き50cm」が目安
動画では、置き場所として幅約30cm・奥行き約50cmを見ておけば十分と案内しています(公表の土台サイズはW260×D510mm)。上ゴテは上に開くので、スイング式のように横へ開くスペースはいりません。ただし、ハンドルを上げたときの高さは約72cmになるので、上の棚との間はあけておいてください。
下ゴテの奥に約6cmのすき間がある
下ゴテの奥と本体の間には、約6cmのすき間があります。このすき間があるので、Tシャツを下ゴテにかぶせるようにセットできます。


フード付きのパーカーは、フードが邪魔になってセットしにくいことがあります。動画では、服を横向きにずらしてセットするなどの工夫が必要と話しています。
※本体は机などにクランプ等で固定することをおすすめします(商品ページより)。重さは約22.6kgで、動画では1人で室内を持ち運べる重さと紹介しています。
使い方:設定・圧力・プレス
① 電源を入れる
電源スイッチは本体の左横にあります。100V・1200Wなので、家庭用のコンセントにそのまま差して使えます。

② 温度と時間を設定する
操作パネルのSETボタンを押して、温度(0〜199度)と時間(999秒まで)を設定します。どちらもデジタルで表示されます。

③ 圧力を調整する
圧力は、本体上部の圧力調整ネジを回して調整します。生地の厚みや転写紙に合わせて調整してください。

④ プレスする
- 下ゴテに生地と転写紙をセットする
- 加圧ハンドルを倒してプレスする(タイマーが自動でスタート)
- アラームが鳴ったら、ハンドルを上げて解除する
2019年の動画では、女性スタッフが操作して「女性でも安心して操作できます」と紹介しています。
汚れ防止にテフロンシート
下ゴテの汚れを防ぐために、テフロンシートを敷いて使う方法も紹介しています。

※下ゴテとラバークッションは、交換しやすいように固定されていません。加圧ハンドルのバネは消耗品で、保証期間後の交換は有償です(商品ページより)。
抜ける転写紙でプレスした結果
「あおり式で抜ける転写紙は使えるのか」と不安に思う方が多いため、2020年6月の動画では、白トナーで印刷したシートとプラスターシートを重ねて糊付け(ピーリング前のプレス)を3通りで試しています。
| やり方(動画の条件) | 結果 |
|---|---|
| ラミネーターなし/130度・30秒・1回 | 少しピンホール 少し分かりにくいものの、ピンホール(糊が乗らない小さな穴)が少し出た |
| ラミネーターなし/130度・30秒・表裏 | きれい ピンホールなく、きれいに仕上がった |
| ラミネーターを通してから/130度・30秒・1回 | きれい ピンホールなし。少し甘いところはあった |


動画の結論は、表裏プレスをするか、ラミネーターを通してからプレスするか、どちらかで行えば、あおり式でも抜ける転写紙のトリミングはきれいにできる、というものです。
抜ける転写紙の糊付けでつまずきやすい点は抜ける転写紙の切り方・剥がし方とよくある失敗、プレスの温度と時間は白トナープリントのプレス温度と時間で詳しく説明しています。
スイング式との違い
動画では、あおり式とスイング式の違いを2つ挙げています。
① 圧力のかかり方
あおり式は、上ゴテが奥から手前に向かって閉じるため、どうしても奥のほうが少し強く、手前が少し弱くなります。スイング式は、上ゴテを横から戻したあと真上から真下に降りるだけなので、手のひらを重ねるように面全体に圧力がかかり、ほぼ均一になります。

② セットするときの見やすさ
あおり式は、Tシャツに転写紙を置くとき、頭の上に上ゴテがあるのでのぞき込むような姿勢になります。スイング式は上ゴテが横にずれるので、真上から見下ろして位置を合わせやすくなります。
| あおり式 JL-PL001AⅡ | スイング式(JL-PL003BⅡ など) | |
|---|---|---|
| 上ゴテの開き方 | 真上に開く | 横にスイングしてから真下に降りる |
| 置き場所 | 小さい(横に開くスペース不要) | 横に開くスペースが必要 |
| 圧力の均一さ | 奥が強く、手前が弱くなりがち | ほぼ均一 |
| 位置合わせ | のぞき込む姿勢になる | 真上から見られる |
| 作業台 | 38×38cm | 40×50cm(JL-PL003BⅡ)/38×29cm(スリム JL-PL003CⅡ) |
| 価格(税込・2026年10月時点) | 74,800円 | 176,000円(JL-PL003BⅡ)/132,000円(JL-PL003CⅡ) |
この2点から、業者様にはスイング式が好まれています。一方で、これから個人で始める方で、この2点が特に問題にならないのであれば、あおり式でも十分使えるというのが動画の結論です。シルクスクリーンの乾燥やカッティングシートのプレスなどは、あおり式でも十分としています。
スイング式の詳しい使い方は、平板スイング式Wide JL-PL003BⅡとスイング式スリム JL-PL003CⅡの記事で紹介しています。
向かないケースと注意点
格安プレス機との違いはAmazonの格安プレス機と業務用プレス機の違いで説明しています。
よくある質問
- JL-PL001AⅡの価格はいくらですか?
- 2026年10月時点で、本体は74,800円(税込)です。送料は別で、北海道・沖縄以外が3,410円、北海道・沖縄が6,710円です。2020年6月の動画では58,000円(税別・送料別)と紹介していましたが、現在の価格は上のとおりです。
- どれくらいの置き場所が必要ですか?
- 動画では、幅約30cm×奥行き約50cmを見ておけば十分と案内しています(土台サイズはW260×D510mm)。上ゴテは真上に開くので、横に開くスペースはいりません。ハンドルを上げたときの高さは約72cmです。本体は約22.6kgで、机などにクランプ等で固定することをおすすめしています。
- 家庭用のコンセントで使えますか?
- 使えます。定格は100V・1200W・15Aです。130℃まで約18分、199℃まで約45分で温度が上がります。
- A3サイズの転写紙は使えますか?
- 作業台は38×38cmなので、A3(29×42cm)は少しはみ出します。A4までの転写紙向けです。A3を扱う場合は、作業台40×50cmのスイング式 JL-PL003BⅡなどを選んでください。
- 抜ける転写紙(タイプWなど)に使えますか?
- 使えます。動画では、130度・30秒の1回プレスでは少しピンホールが出ましたが、表裏プレスか、ラミネーターを通してからのプレスならきれいにできました。ただし、あおり式は奥が強く手前が弱くなりやすく、長く使うと圧力差が出てきます。抜ける転写紙をメインに頻繁に使う場合は、スウィング式(JL-PL003BⅡまたはJL-PL003CⅡ)の検討をおすすめします。現行のタイプWの糊付け条件は135℃・強圧、A4は表裏20〜30秒です。
- あおり式とスイング式は何が違いますか?
- あおり式は上ゴテが奥から手前へ閉じるため、奥が強く手前が弱くなりがちで、転写紙を置くときはのぞき込む姿勢になります。スイング式は上ゴテが横にずれてから真下に降りるので、圧力がほぼ均一で、真上から位置を合わせられます。そのぶん横に開くスペースが必要です。置き場所と予算を優先するならあおり式、転写紙の作業量が多いならスイング式が目安です。
この記事のもとになった動画
【熱プレス機】あおり式JL‐PL001AⅡのご案内 クイックアートオリジナルプレス機(2020年6月18日公開。価格・重量は当時のもの)
平板あおり式プレス機〜JL-PL001AⅡ〜クイックアート(2020年4月3日公開)
フラットヒートプレス JL-PL001AⅡの使い方紹介(2019年1月8日公開)
あおり式かスイング式か、
実機で比べてみてください
東京・大阪・福井のショールームで、プレス機を使った転写を体験できます。
作りたいアイテムと置き場所に合わせて、機種選びをご相談ください。
※仕様・価格は2026年10月時点の商品ページの情報です。動画内の価格(税別58,000円・送料別)と重量(約23kg)は撮影当時のものです。抜ける転写紙の糊付け条件(130度・30秒)は動画撮影時の条件で、現行のタイプWの条件は135℃・強圧、A4表裏20〜30秒です。
メーカーの売り文句ではなく、現場で刷って、売って、サポートしてきた事実だけをお伝えします。


抜ける転写紙
全面プリント転写紙
発泡シート
箔・ラバー・ラメ
トナー・ドラム
DTFインク・フィルム
プレス資材
昇華インク
Type-WLナイロン・薄い生地
Type-Cキャンバスバッグ
Type-Pペイスターで楽に















オーブンプリントマグカップ・食器に
Tattooシール肌に貼れるタトゥー






























