ウェアプリントの印刷代は
1枚いくらと考えればいい?
白トナーなら「A4で約30円」が目安
白トナープリンターで転写紙に印刷し、プレス機でTシャツに転写する。この方法でプリントを始めるとき、多くの方が気にされるのが「印刷代(トナー代)は1枚いくらかかるのか」です。販売価格を決めるうえでも、知っておきたい数字です。
デザインによって使うトナーの量は違うので、厳密な金額を出すことはできません。この記事では、当社が長年プリンターを販売・使用してきた経験から、印刷代の考え方と、目安になる数字をご紹介します。
- カタログの「印刷可能枚数」は、各色5%しか使わない前提の数字。イラストが大きいウェアプリントでは、半分以下になることが多い
- 実際の印刷枚数はカタログの約半分と考え、計算すると白トナー込みでA4・約30〜40円
- ただし、最初のトナーとドラムは機械代に含まれている。お金を払うのは交換のときだけなので、実際はもっと安くなる
- 長年の経験から、A4で30円と見ておけばまず損はしない。写真のようなベタのデザインでも50円を見ておけば十分
※当社販売のプリンターでの経験にもとづく目安で、内容を保証するものではありません。他社のプリンターとは関係ありません。金額はA4サイズ・転写紙代を除いたものです(A3はおよそ2倍)。トナー・ドラムの価格は動画撮影時のものです。
カタログの「印刷可能枚数」が当てにならない理由
印刷代は、トナーとドラムの値段 ÷ 印刷できる枚数で決まります。同じトナーでも、1万円で買えば2万円で買う人の半分の印刷代になります。そして、もうひとつ大事なのが「何枚印刷できるか」です。
トナーの箱には「印刷可能枚数 約1万枚」などと書かれていますが、これはISOで決められた条件で測った数字です。

実際に使ってみると「約半分」
私が使っているプリンターで、マゼンタのトナーが切れたときに印刷枚数を確認したところ、カタログ上2,500枚のトナーで1,100枚でした。1,100 ÷ 2,500 = 44%。わかりやすく約50%と考えます。
ドラムも同じです。残量0%まで使えることになっていますが、50%を切ると印刷ムラや色ムラ、かすれが出ることがあり、交換の目安になります。こちらも約50%と考えます。
CMYKで印刷した場合の印刷代
まず、白を使わないCMYK(4色)の場合です。
| 消耗品(大容量) | 価格(動画撮影時) |
|---|---|
| シアン・マゼンタ・イエローのトナー | 各25,000円 |
| ブラックのトナー | 23,400円 |
| ドラム(4色分) | 各14,300円 |
| 合計 | 155,600円 |
カタログの枚数どおりならA4で約11円ですが、実際は半分ほどしか刷れないので、約2倍の22円前後がひとつの考え方になります。
白トナーを使った場合の印刷代
当社の白トナープリントシステム(WTRIP835)では、ブラックのかわりに白のトナーを入れて、CMY+白で印刷します。白のトナーとドラムは、カラーより値段が上がります。
| 消耗品 | 価格(動画撮影時) |
|---|---|
| 白トナー(大容量) | 43,000円 |
| 白ドラム | 50,000円 |
| CMY+白のトナー・ドラム合計 | 210,900円(CMYKの約1.35倍) |
これを同じように計算すると、A4で約30円になります。
白トナーは多めに使う
白トナーのシステムには、もうひとつ特徴があります。生地の色に負けないように、CMYの色の下すべてに白を敷くので、白のトナーをたくさん使います。そこで、白の消費量をカラーの3倍として計算すると、トナー・ドラムの合計は約296,900円分の消費になり、A4で約40円になります。
見落としがちな点:最初のトナー代はもう払っている
ここまでの計算をしているうちに、ひとつ気づいたことがあります。印刷するとき、実はお金を払っていないということです。
気づき1:最初のトナーとドラムは、機械代に含まれている
プリンターを買ったとき、最初からトナーとドラムがついています。つまり最初のトナー・ドラム代は、導入費用(設備代)としてすでに払っているのです。そこからさらに「1枚40円」と計上すると、二重に数えていることになります。
お金が出ていくのは、トナーやドラムがなくなって、買い足すときだけです。
気づき2:交換するのは「なくなった色だけ」
私の場合、1,100枚でマゼンタがなくなりました。仮にシアンとイエローも同時になくなったとして、3色で約75,000円。これを計算すると、A4で約11円です。白トナーはその時点でまだ約60%残っていました。白トナー43,000円を新たに足して計算しても、約18円です。
本当の印刷代は「あとからわかる」
結局のところ、その方の本当の印刷代は、「買い足したトナー・ドラムの金額 ÷ そのあいだに刷った枚数」です。写真のようなベタのデザインが多ければ早くなくなりますし、ワンポイントの小さなデザインが多ければ、カタログの枚数に近づきます。
つまり、実際に使ってみないとわからないのが印刷代の難しいところです。だからこそ、長く・たくさん使っている先輩ユーザーの数字が参考になります。
結論:A4で30円と考えれば損はしない
これまでの経験から、A4で30円と見ておけば、損をすることはまずありません。これは、これまでの印刷枚数と、交換したトナー・ドラムの金額から出した数字で、少し多めに見ています。平均で30円を超えることはほとんどありません。
| デザインの種類 | A4あたりの印刷代の目安 |
|---|---|
| 一般的なイラスト・ロゴ | 約30円 |
| 写真のようなベタのデザイン(全面プリント転写紙など) | 約50円を見ておけば十分 |

インクジェットプリンターは、ヘッドを保つためのクリーニングでインクを消費します。レーザープリンターにはそれがなく、注文を受けて刷ったときだけトナーが減ります。注文が入ってから作る受注生産に向いている仕組みです。
転写紙代と合わせると
たとえば抜ける転写紙タイプWを使う場合、動画撮影時の価格で転写紙約300円+印刷代30円=約330円(A4)で考えておけば大丈夫です。
※転写紙の最新価格は商品ページでご確認ください。機械代・保守料まで含めた1枚あたりのコストは、損益分岐点の記事で比較しています。
印刷の専門業者さんから見ると、ざっくりした考え方かもしれません。それでも、細かい計算に時間をかけるより、売上を上げることに集中するほうが大切だと私たちは考えています。
よくある質問
- 白トナーの印刷代はA4で1枚いくらですか?
- デザインによって変わりますが、当社の経験では、A4で約30円と見ておけば損をすることはまずありません。写真のようなベタのデザインが多い場合でも、約50円を見ておけば十分です。転写紙代は別にかかります。
- トナーのカタログの印刷可能枚数どおりに刷れますか?
- ウェアプリントでは、まず刷れません。カタログの枚数は各色5%しか使わない文書を印刷した場合の目安で、イラストが大きいTシャツのデザインでは半分以下になることが多いです。当社の例では、2,500枚のトナーで約1,100枚でした。
- 最初についているトナーの代金は、印刷代に入れるべきですか?
- 最初のトナーとドラムは機械を買ったときに払っているので、導入費用(設備代)として考えるのがおすすめです。そう考えると、実際にお金が出ていくのは買い足すときだけなので、1枚あたりの印刷代はさらに下がります。
- A3サイズだと印刷代はどうなりますか?
- 面積が2倍になるので、A4のおよそ2倍で考えてください。
この記事のもとになった動画
【印刷コスト】ウェアプリントにおける印刷代の考え方について説明します 業者様向け白トナー転写講座(約15分)
1枚あたりのコスト、
あなたの商品で計算してみませんか
販売したい商品やデザインをうかがって、転写紙代・印刷代の目安をご案内します。
東京・大阪・福井でのデモ体験、オンラインでの個別説明、無料サンプルの送付も受け付けています。
メーカーの売り文句ではなく、現場で刷って、売って、サポートしてきた事実だけをお伝えします。


抜ける転写紙
全面プリント転写紙
発泡シート
箔・ラバー・ラメ
トナー・ドラム
DTFインク・フィルム
プレス資材
昇華インク
Type-WLナイロン・薄い生地
Type-Cキャンバスバッグ
Type-Pペイスターで楽に















オーブンプリントマグカップ・食器に
Tattooシール肌に貼れるタトゥー






























