抜けるタトゥーシールの作り方。
デザインだけが肌に残る、
業者向けの仕組み
市販のインクジェット用タトゥーシールは、デザインの周りに四角い被膜(枠)が残ります。近くで見るとフチが分かり、物足りなさを感じる方もいます。当社の抜けるTattooシールは、レーザープリンタで印刷した部分だけに糊をのせる用紙で、イラストや文字の部分だけを肌に貼れます。
この記事では、当社の動画2本をもとに、作り方と貼り方、そして業者様が知っておきたい注意点をまとめました。どんな設備が必要か、白い色が苦手な理由、作ったシールの保管、肌に貼るときと剥がすときの注意です。肌に貼る商材なので、商品ページの使用上の注意もそのまま載せています。
- 抜けるタトゥーシールは、印刷した部分だけに糊をのせるので、デザインの周りに枠が残らない
- 必要なのはカラーレーザープリンタ(粉砕トナー)とプレス機。インクジェットプリンタでは作れない
- 普通のレーザープリンタは濃い色向き。白や薄い色を出したい場合は白トナープリンタが必要
- 工程は、印刷 → プラスターシートと重ねて145℃・40秒でプレス → 熱いうちに剥がして糊をのせる
- 肌に貼るときは消毒用エタノールを使う。アルコールの少ないウェットティッシュでは付きが悪い
- 顔などの肌の弱い場所には貼らない。肌に異常が出たらすぐに使用をやめる(商品ページの注意)
抜けるタトゥーシールとは(インクジェット用との違い)
自分の好きなデザインをタトゥーシールにする方法として、いま一般的なのはインクジェットプリンター用のタトゥーシールです。インクジェットプリンターがあれば気軽に楽しめる一方、ハサミで切った形のまま被膜の枠が肌に残ります。動画で手首に貼って見せたシールも、ロゴの周りを四角く切ったため、その形が皮膜として見えていました。
当社もインクジェットプリンター用のアイロンプリントシートを販売していますが、印刷した部分だけをプリントするのは、インクジェットでは技術的に難しいと動画で説明しています。レーザープリンタなら、印刷した部分だけに糊をのせられるので、この枠の問題をクリアできます。

商品ページでは、当社の布用「抜ける転写紙」の技術を応用した用紙と紹介しています。Tシャツに使う抜ける転写紙と同じように、画像の部分だけを転写できるしくみです。抜ける転写紙そのものについては抜ける転写紙の種類と選び方で解説しています。
なお、この商品は動画撮影時点で数年ぶりの復刻版でした。商品ページには、以前は印刷シートと糊シートを保管していると劣化が激しかったが、2024年からの復活商品では、期間がたっても品質を保ちやすくなったと書かれています。2026年10月時点でも、当社オンラインショップで販売中です。
向いている人と、必要な設備
まず知っておいていただきたいのは、当社は完成品のタトゥーシールを売っている会社ではないことです。タトゥーシールを作るための用紙(資材)とシステムを販売していて、買った方がご自身でシールを作ります。動画では、使う方として次の2つを挙げています。
- 自分でデザインしたタトゥーシールを販売したい方
- 舞台など、プロの現場でタトゥーシールを貼る必要がある方(以前の利用者にいらっしゃいました)
一般の方にとっては、次の設備がハードルになります。シートを作るまでに必要なのは、レーザープリンタとプレス機です。
| 必要なもの | 動画で話していたこと | 商品ページ・2026年10月時点 |
|---|---|---|
| カラーレーザープリンタ | 濃い色なら一般的なCMYKのレーザープリンタでOK(粉砕トナーが推奨)。白や薄い色を含むフルカラーは白トナープリンタ | 厚紙が通るカラーレーザープリンタ。インクジェットプリンタ・ALPS MDプリンタは使えない。白いプリントは白トナー搭載プリンタで |
| 白トナープリンタ(白や薄い色を出す場合) | 当社のWTRIP835 35万円(税別)(撮影時) | WTRIP835 本体 390,000円(税別) |
| プレス機 | A4が押せるもので、安くて6万円程度(撮影時) | 当社のプレス機の価格は各商品ページでご確認ください |
| 抜けるTattooシール | A4サイズ3枚セットで2,400円(税別)。1枚約800円で、たくさんのイラストを印刷できる | 3枚入りセット 2,640円(税込)(商品コード MP90TRA43) |
| 消毒用エタノール | 肌に貼るときに使う | 作り方ページで「必要なもの」として記載 |

動画では、白トナーのない普通のレーザープリンタで作る場合の目安として、イラストレーターで見たCMYKの合計値が80%以上と説明しています。たとえばC30%だけのような薄い色(CMYK合計が80%を下回るデータ)は、WTRIP835のような白トナープリンタでの利用をすすめています。なお、商品の作り方ページでは「トナー濃度70%以上の色彩でご使用ください。淡い色や白いデザインの場合は白トナーを併用してください」と書かれています。
※動画内の価格(WTRIP835 35万円、プレス機約6万円、シール2,400円)は撮影時(2024年1月ごろ)のものです。
専用シートに印刷する
セットには、印刷用のMPシートと、糊をのせるためのプラスターシートが入っています。まずMPシートの印刷面(光沢面)に、レーザープリンタで鏡像(左右反転)で印刷します。作り方ページでは、厚紙モードでの印刷を指定しています。

- タトゥーシールはあまり面積がいらないので、A4まるごと使う方は少ないはず。動画ではA4の4分の1(はがきサイズ)からレーザープリンタで印刷できると紹介しています
- 用紙はとても湿気を吸いやすいので、印刷の直前に袋から出します。印刷の前後に水がかからないようにします(商品ページ)
- 紙詰まりなどでプリンタの中が汚れているときは、普通紙を何枚か通して汚れを取ってから印刷します(商品ページ)
- MPシート側から見ると絵柄が透けるので、使う部分だけをハサミで切り出しやすくなっています
動画の1本目では、印刷の一部に不良が出た状態のまま作業を続けていて、その原因は印刷設定のミスだったとテロップで説明しています。厚紙モードなど、用紙に合った設定で印刷してください。
※商品ページの注意:プリンタのメーカーは純正品以外のコート紙の使用を認めていないため、この用紙の使用は自己責任となります。
プレスして、印刷部分だけに糊をのせる
次に、MPシートの印刷面とプラスターシートの白い面(何も書かれていない面)を重ねてプレスします。作り方ページと、短いほうの動画の条件は145℃・40秒です。プラスターシート側の端を少し折っておくと、あとで剥がしやすくなります。

プレスが終わったら、熱いうちに2枚を剥がします。この作業で、印刷した部分だけに肌につく糊がのります。作り方ページでは、冷めると抜けなくなるので素早く作業すること、冷めてしまったら再度プレスして熱を加えることを案内しています。

新しい動画では「表裏20秒ずつ」で糊をのせていました
2024年1月ごろの動画では、前回(145℃・40秒)とは違うプレスの仕方を見せています。まず印刷面を上にして20秒、次に糊シート(プラスターシート)を上にして20秒プレスしてから剥がす方法です。動画では「表裏でプレスしたほうが温まりがよく、糊がつきやすい」と説明しています(この動画の温度はテロップに出ていません)。
そのとき、白の部分はエッジが少し欠けていました。動画の結論は、白の表現はトナーとの相性で少し難しく、ほかの色はこの作業で難しくない、というものです。

※作り方ページの条件は2026年10月時点で「145度 40秒」です。表裏20秒ずつは動画撮影時の実演として紹介しています。うまく糊がのらないときは当社にご相談ください。
糊付けしたシールの保管
糊付けしたシールは、表面に糊がついてベタベタしています。そのまま置いておくと粘着が弱くなり、上にコピー用紙などを置くとくっついてしまいます。動画では、リケイ紙(シリコン紙)を上に当てて保管するよう案内しています。リケイ紙は100円ショップなどでも売られています。糊の面を手で触ると劣化するので、触らないようにします。

動画撮影時点で、糊付けしてから3ヵ月は使えることを当社で確認していました(2024年1月現在)。4ヵ月でだめになったわけではなく、確認を続けている途中という説明です。
- A4サイズを一度に抜かず、使いたい分だけその都度作業する(作り方ページ)
- 抜いたマークは放置せず、早めに貼る。時間がたちすぎると粘着が弱くなり貼りにくくなる(作り方ページ)
- 残った用紙は袋に戻して密閉し、直射日光を避けて乾燥した場所に保管する(作り方ページ)
肌に貼る手順
貼る手順は、作り方ページと短いほうの動画で次のとおりです。
- 肌を湿らせる:消毒用エタノールを貼りたい部分に吹きかけ、軽く拭いて肌をしっとりさせる
- 裏紙を剥がす:裏紙を剥がして、薄いフィルムだけの状態にする(裏紙の端を少し伸ばすようにすると剥がしやすい)
- 貼る:フィルムの粘着面を肌にのせ、軽く押して密着させる
- 押さえる:上から消毒用エタノールをたっぷり吹きかけ、マーク全体を手で押さえる(動画では20秒ほど)
- フィルムを剥がす:フィルムが乾いてシワが寄ってきたら、表面の膜をゆっくり剥がす


ウェットティッシュではなく、エタノールを使う理由
動画では、肌をきれいにするのはウェットティッシュでもアルコールでもかまわないが、貼るときはエタノールを使うよう説明しています。アルコール成分があると糊がしっかり肌につきます。一方、アルコール入りのウェットティッシュでも、含有量は3%程度とごくわずかなことが多く(ドラッグストアの店員さんに聞いた話として紹介)、付きが悪くなります。
水は難しく、お湯を使う方法もある、とも紹介しています。作り方ページには、アルコールを使えない場合の方法も載っています。
- 肌を湿らせる工程は省き、裏紙を剥がしてフィルムを肌に貼る
- 40〜45℃のお湯を染み込ませたガーゼやハンカチを、フィルムを覆うようにのせる
- ガーゼの上から30秒程度ムラなく押さえる
- ガーゼを取り、溶け残ったフィルムをお湯を含ませたガーゼで優しく拭き取り、ティッシュで軽く押さえて完成

印刷も一緒に剥がれそうなときは、もう一度エタノールを吹きかけて押さえる工程を繰り返します(作り方ページ)。最後に手でぐっと押さえ込めば仕上がりです。

貼ったあとと、剥がし方
商品ページでは、耐久性があり水に濡れても大丈夫、通常の手洗いや入浴もできると説明しています。ただし、擦らないことが条件です。ナイロンタワシなどで擦らないでください。
剥がしたいときは、ぬるま湯の中で擦り取るか、アルコール入りのウェットティッシュで擦って取ります(商品ページ)。動画では、粘着が比較的強いので爪でこすると肌が痛いと説明し、お風呂などで濡らしたタオルでこすって取る様子を見せています。すぐにベロッと取れるのではなく、少しずつ取れていくので、肌へのダメージも少なく済みます。

お客様にシールを販売する場合も、貼り方・剥がし方と、肌の弱い場所に貼らないことを一緒にお伝えすると安心です。
向かないケースと注意点
一般の方が気軽に楽しむなら、インクジェットプリンター用のタトゥーシールで十分な場合もあります。枠のない本格的な仕上がりが必要な販売用・舞台用なら、抜けるタトゥーシールが選択肢になります。どちらがよいかは、仕上がりへのこだわりと、手持ちの設備で決めてください。
この記事のプレス条件や貼り方は、動画で使った用紙・プリンタ・プレス機での結果と、2026年10月時点の商品ページの内容です。プリンタやトナーが変われば結果も変わる可能性があります。販売する前に、同じ機材で試作して確かめてください。
よくある質問
- 抜けるタトゥーシールは、一般的なタトゥーシールと何が違いますか?
- 一般的なインクジェットプリンター用のタトゥーシールは、デザインの周りに四角い被膜(枠)が残り、遠くから見てもフチが目立ちます。抜けるタトゥーシールは、レーザープリンタで印刷した部分だけに糊をのせるので、イラストや文字の部分だけが肌に残り、余白のテカリもありません。
- 家庭用のインクジェットプリンターで作れますか?
- 作れません。商品ページのとおり、厚紙が通るカラーレーザープリンタ専用の用紙です(インクジェットプリンタ・ALPS MDプリンタは使えません)。あわせて、糊をのせるためのプレス機が必要です。
- 白や薄い色のデザインも作れますか?
- 白や薄い色をきれいに出したい場合は、白トナー搭載のプリンタ(当社のWTRIP835など)が必要です。動画では、普通のレーザープリンタならCMYKの合計が80%以上の濃い色が目安と説明しています(作り方ページの表記は「トナー濃度70%以上」)。また、動画の実演では白の部分は糊がつきにくく、フチが少し欠けました。白は難しく、ほかの色は難しくない、というのが動画での結論です。
- 作ったシールはどのくらい保管できますか?
- 動画では、糊付けしたシールが3ヵ月は使えることを確認したと紹介しています(2024年1月現在)。糊の面はベタベタしているので、リケイ紙(シリコン紙)を上に当てて保管し、手で触らないようにします。作り方ページでは、抜いたマークは放置せず早めに貼ること、使う分だけその都度作業することをすすめています。
- 肌に貼ったあと、どうやって剥がしますか?
- 商品ページでは、ぬるま湯の中で擦り取るか、アルコール入りのウェットティッシュで擦って取るよう案内しています。動画では、爪でこすると肌が痛いので、お風呂などで濡らしたタオルでこすって取る方法を見せています。少々剥がしにくい商品なので、顔などの肌の弱い場所には貼らないでください。
- クイックアートで完成品のタトゥーシールを注文できますか?
- 当社は完成品のタトゥーシールを販売しているのではなく、タトゥーシールを作るための用紙を販売しています。自分のデザインのタトゥーシールを販売したい方や、舞台などプロの現場でタトゥーシールを使う方に向けた商品です。
この記事のもとになった動画
【プロ向け解説】オリジナルが作れる抜けるタトゥーシールについて 業者様向けプリント講座(テロップに「2024年1月現在」とあり。動画内の価格は撮影時のもの)
【プロ向け】抜けるタトゥーシールの作り方と貼り方(約1分半の手順動画。内容は動画公開当時のもの)
抜けるタトゥーシールの仕様と作り方を確かめませんか
用紙の価格・使えるプリンタ・使用上の注意は、商品ページと作り方ページでご確認いただけます。
白や薄い色を出す白トナープリンタは、東京・大阪・福井のショールームで実物を見ながらご相談いただけます(完全無料・要予約)。
※「A4サイズ3枚セット2,400円(税別)」「WTRIP835 35万円(税別)」「プレス機約6万円」は動画撮影時の価格です。2026年10月時点の価格は各商品ページの情報です。
メーカーの売り文句ではなく、現場で刷って、売って、サポートしてきた事実だけをお伝えします。


抜ける転写紙
全面プリント転写紙
発泡シート
箔・ラバー・ラメ
トナー・ドラム
DTFインク・フィルム
プレス資材
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Type-WLナイロン・薄い生地
Type-Cキャンバスバッグ
Type-Pペイスターで楽に















オーブンプリントマグカップ・食器に
Tattooシール肌に貼れるタトゥー






























