ミニプレス機 JL-PL001E
小さくて軽いのに圧力が強い
DTFのベイキングにも
「プレス機を置く場所がない」「まずは安く始めたい」。そんな方に向けて当社が2024年春に発売したのが、平板あおり式のミニプレス機 JL-PL001Eです。作業台はA4がひとまわり収まる23×30cm、本体は約9kg。小さくて安いプレス機は圧力が弱いものが多いのですが、このミニプレス機は抜ける転写紙の糊付けができる圧力があります。
この記事では、発売前に撮影した紹介動画と、来店されたお客様との話から生まれた「ミニプレス機でDTFのフィルムをベイキングする」実演動画の2本をもとに、仕様と価格、糊付けの実演、ベイキングの失敗例と成功の条件、向かないケースをまとめました。
- 作業台23×30cm、本体約9kg、100V・700W。温度0〜199℃と秒数をデジタルで設定し、時間がたつと音で知らせる
- 抜ける転写紙タイプWの糊付けを実演し、糊が印刷部分だけにきれいに付いた。A4いっぱいのデザインは端の圧が弱くなるので、先にラミネーターを通す
- DTFのベイキングもできる。圧力を弱めて上ゴテとフィルムの間にわずかな隙間をつくり、199℃で合計4分、2分たったらフィルムの向きを入れ替えるのが成功の条件
- 180℃・3分で向きを変えなかった1回目は、手前側が溶けきらず、プレスで一部が生地に付かなかった。このプレス機は奥が狭く手前が開くつくり
- A4より大きいプリントや、転写紙の糊付けを毎日たくさん行う使い方には、スウィング式(JL-PL003BⅡ・JL-PL003CⅡ)のほうが向いている
仕様と価格(2026年10月時点)

| 項目 | JL-PL001E |
|---|---|
| 方式 | 平板あおり式 |
| 作業台 | 300×230mm |
| 土台サイズ | W220×D300mm |
| 使用可能温度 | 0〜199℃(ダイヤル設定・デジタル表示) |
| タイマー | 自動スタート(ダイヤル設定・デジタル表示) |
| 温度精度 | 上ゴテの実温が設定温度±5℃以内 |
| 130℃までの温度上昇時間 | 約7分 |
| 本体重量/梱包時重量 | 約9kg/約10kg |
| 定格 | 100V・700W(家庭用コンセント可) |
| 保証・修理 | 商品到着後6ヶ月保証。福井の自社工場で修理(目安2〜3日) |
| 故障率 | 1%未満(直近1年) |
価格
| 項目 | 2026年10月時点 | 動画撮影時 |
|---|---|---|
| JL-PL001E 本体 | 59,400円(税込) | 45,000円(税別・送料別。2024年2月・6月撮影) |
| 送料 | 北海道・沖縄以外 1,760円/北海道・沖縄 2,860円 | — |
※プレス機は代引き・NP後払いでは購入できません。ほかの商品と一緒に注文するとクレジット決済ができないため、別々に注文してください。プレス機は送料無料の対象外です。
大きさと操作パネル
動画では土台の大きさを、奥行き約30cm(設置には33cmほどあるとよい)、横約20cmと紹介しています。幅をあまり取らないので、部屋の一角などの小さなスペースでも使えます。重さは約9kgで、動画では簡単に持ち上げて見せ、「男性でも女性でも1人で動かせる」と話しています。
作業台にA4の紙を置くと、周りに1cm弱の余裕がある大きさです。プレスできるのはA4サイズまでと考えてください。

操作パネルは上が温度、下が秒数の表示です。温度は0〜199℃まで設定できます。ハンドルを倒してプレスすると秒数のカウントダウンが自動で始まり、時間になると音が鳴ります。電源は100Vの家庭用コンセントで、最大消費電力は700Wです。

※商品ページによると、設定温度に近づくとリミッターが働き、温度の上がり方がゆるやかになります。急ぐ場合は少し高めに設定し、温度が上がってから本来の設定に戻すと早く設定温度に届きます。
抜ける転写紙タイプWの糊付けを実演
白トナープリントの抜ける転写紙は、印刷したMPシートに糊のシート(プラスターシート)を重ねてプレスし、印刷した部分だけに糊を付ける工程があります。この工程は圧力が足りないと糊がうまく付きません。動画では「同じ5万円前後でも糊付けができないプレス機を持っているお客様をたくさん見てきた」と話しています。
そこで、ミニプレス機でタイプWの糊付けを実演しました。MPシートとプラスターシートを重ね、表を1回、裏返して1回プレスします。

プレスが終わったらシートを剥がします。結果は、糊が印刷した部分だけにきれいに付きました。動画では「イコール圧力が強いということ」と説明しています。

A4いっぱいのデザインは、先にラミネーターを
作業台はA4ぎりぎりの大きさです。動画では「あまりぎりぎりすぎると、端のほうは圧が弱くなる」として、イラストがA4いっぱいの場合はラミネーターを1回通してからプレスするのが無難だと案内しています。実演のデザインくらいの大きさなら、問題なく糊が付きました。

2本目の動画でも、タイプWを表裏1回ずつプレスして剥がしています。このときは左手前がわずかに熱板からはみ出して少し失敗したため、転写紙がマットと熱板の中に収まるように置くよう注意しています。
圧力のかかり方とハンドルのつくり
動画では、当社が以前販売していた小型プレス機とくらべて、ハンドルのつくりを説明しています。以前のタイプはハンドルの力がかかる点が1か所に集中するつくりで、圧力を強くして何回も使うと折れる可能性がありました。通販で見かける小型のプレス機にも同じようなつくりのものがあり、熱もしっかりかからないことがあると話しています。
JL-PL001Eはハンドルがしっかりしていて、圧力のかかる場所が分散されるつくりです。商品ページでも、主要部に鉄を使っていて繰り返しのプレスで変形しにくいこと、同じあおり式の中でも圧力の平滑性に優れていることを特長に挙げています。
白トナーの糊付けだけでなく、DTF、昇華、ラバー、溶剤など、熱転写全般にこの1台で使えます。
※動画では「発売時点で、日本国内にコンパクトで低価格で、圧力がちゃんとしているプレス機がなかったので新発売した」と話しています。小型のプレス機の選び方はAmazonの格安プレス機と業務用プレス機の違いも参考にしてください。
DTFのベイキング:失敗例と成功の条件
DTFプリントでは、フィルムに印刷したあとにパウダー(ホットメルト)をまぶし、熱で溶かします。これをベイキングと呼びます。以前の動画では、横にスイングするタイプのプレス機ならベイキングができると案内していましたが、来店されたお客様との話の中でミニプレス機でも試したところ、ベイキングができました。その日のうちに撮影したのが2本目の動画です。

プレス機でベイキングするときの考え方
プレス機でのベイキングは、上の熱板から下に向かって熱を当てる方法です。熱板と下ゴテの間隔を狭くするほど熱がよく当たりますが、熱板がフィルムに直接触れるとNGです。触れてしまうと、印刷した部分が欠けたりしてだめになります。スイング式のプレス機では、180℃以上で3分ほど加熱すると案内していました。
1回目:180℃・3分、圧力をいちばん弱く → 一部が付かなかった
1回目は温度180℃・時間180秒に設定し、下ゴテの下のハンドルを緩めて圧力をいちばん弱くしました。この状態でハンドルを倒すと、上ゴテとフィルムの間にわずかな隙間ができ、触れずに熱を当てられます。

3分たって取り出し、冷めてから綿の生地にプレスして剥がすと、右側の一部が生地に付いていませんでした。フィルムの剥がし始めがプレス機の奥側、付かなかった右側がプレス機の手前側にあたります。このミニプレス機は奥の間隔が狭く、手前の間隔が開くつくりのため、手前側の熱が足りなかったのです。

2回目:199℃・合計4分、2分で向きを入れ替え → 成功
失敗から学んで、やり方を3つ変えました。
- 温度を最高設定の199℃に上げ、時間を4分に延ばす
- 圧力を、熱板が下ゴテに付かないぎりぎりまで攻める(隙間をかなり狭くする)
- 2分たったらフィルムの向きを入れ替え、手前にあった側を奥にしてさらに2分

合計4分たつと、パウダーがしっかり溶けて表面に光沢が出ました。パウダーが溶けて光沢感が出ていればOKが見分け方です。

このフィルムを、1回目にうまく付かなかった綿の生地に125℃・30秒でプレスし、完全に冷めてから剥がすと、きれいにプレスできました。温度や時間も変えましたが、動画ではいちばんの成功の要因は、時間の途中でフィルムの向きを変えたことだとまとめています。

- 温度199℃、時間4分(2分+2分)に設定する
- 圧力調整で、熱板が下ゴテやフィルムに触れないぎりぎりの隙間にする
- 2分たったらフィルムの向きを入れ替える(手前と奥を逆に)
- パウダーが溶けて光沢が出ているかを確かめる。冷めてから生地にプレス(動画では綿に125℃・30秒)
※この条件は、動画の撮影時にこのミニプレス機と当社の小型DTFの組み合わせで試した結果です。デザインや季節で変わることがあるため、最初は数枚で試してから本番に入ってください。動画では「ミニプレス機でベイキングするときは2回(2分ずつ)やるようにしてください」と話しています。
ベイキングの3つの方法とくらべる
以前の動画では、DTFのベイキング方法としてホットプレート・プレス機・ベイキングマシンの3つを紹介しました。プレス機なら普通のプレスとベイキングの2つの役割をこなせるので、まだ何も持っていない方におすすめしています。ミニプレス機なら、A4サイズまでという制限はあるものの、それを手頃な価格とコンパクトな置き場所で実現できます。
| 方法 | 動画撮影時の価格の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ホットプレート | 約1.5万円 | いちばん安い。温度ムラがあり、ベタの大きいデザインではピンホールが出ることがある |
| ベイキングマシン | 約8万円 | ベイキング専用。安定して量を作りやすい |
| スイング式プレス機 | 約10万円 | 生地へのプレスとベイキングの両方に使える |
| ミニプレス機 JL-PL001E | 4.5万円(税別) 2026年10月時点 59,400円(税込) | A4サイズまで。プレスとベイキングの両方に使える。ベイキングは2分で向きを入れ替える |
ベイキングの温度や3つの方法の違いはDTFのパウダーとベイキング完全ガイドで、小型DTFプリンターの使い方は小型DTFプリンターWIP754の使い方で詳しく説明しています。
※価格はそれぞれの動画の撮影時のものです。小型DTFプリンターのA4機(WIP754R)は2026年10月時点で270,000円(税別)です。
向かないケースと注意点
よくある質問
- ミニプレス機 JL-PL001Eの価格はいくらですか?
- 2026年10月時点で59,400円(税込)です。送料は別で、北海道・沖縄以外が1,760円、北海道・沖縄が2,860円です。動画(2024年2月・6月撮影)では45,000円(税別・送料別)と紹介していましたが、現在の価格は上のとおりです。
- どのくらいの大きさまでプレスできますか?
- 作業台は300×230mmで、A4の紙を置くと周りに1cm弱の余裕がある大きさです。A4を超えるデザインには向きません。A4いっぱいのデザインは端の圧力が弱くなりやすいため、動画では事前にラミネーターを通すことをすすめています。
- 抜ける転写紙(タイプW)の糊付けはできますか?
- できます。動画ではタイプWのMPシートとプラスターシートを重ね、表と裏を1回ずつプレスして、糊が印刷部分だけにきれいに付くところを実演しています(動画内の条件は135℃・表裏40秒。現在の説明書ではA4は135℃・強圧で表裏20〜30秒)。ただし、あおり式は長く使うと手前と奥で圧力に差が出てくるため、転写紙の糊付けを毎日たくさん行う場合はスウィング式(JL-PL003BⅡ・JL-PL003CⅡ)をおすすめしています。
- DTFのベイキングにも使えますか?
- 使えます。圧力をできるだけ弱くして、上ゴテがフィルムに触れないぎりぎりの隙間をつくり、最高温度の199℃で合計4分加熱します。このとき2分たったらフィルムの向きを180度入れ替えるのがポイントです。180℃・3分で向きを変えなかった1回目は、手前側のパウダーが溶けきらず、プレス後に一部が生地に付きませんでした。
- 家庭用のコンセントで使えますか?
- 使えます。定格は100V・700Wです。130℃まで約7分で温度が上がります。
- 保証や修理はどうなっていますか?
- 保証期間は商品到着後6ヶ月です(JL-PL001AⅡなどは1年)。修理は福井の自社工場で行い、目安は2〜3日です。修理中の代替機は用意できないため、プレス機の箱は捨てずに保管してください。
この記事のもとになった動画
4万円のミニプレス機でDTFベイキングできる事知ってますか?(2024年7月9日公開。2024年6月撮影、価格は当時のもの)
【低価格・小さい・圧力強い】良い事づくめのミニプレス機の紹介(2024年2月13日公開。発売前の2024年2月撮影、価格は当時のもの)
小さなプレス機の圧力を、
実機で確かめてください
東京・大阪・福井のショールームで、ミニプレス機を使ったプレスを体験できます。
作りたいアイテムの大きさや、DTF・白トナーとの組み合わせもご相談ください。
※仕様・価格・保証は2026年10月時点の商品ページの情報です。動画内の価格(45,000円・税別)、発売時期の案内、タイプWのプレス条件(135℃・表裏40秒)は撮影当時のものです。
メーカーの売り文句ではなく、現場で刷って、売って、サポートしてきた事実だけをお伝えします。


抜ける転写紙
全面プリント転写紙
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DTFインク・フィルム
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