色紙・紙に
濃い白を印刷する。
白トナーのTシャツ以外の使い道
黒い紙に白い文字のメニュー、赤い紙に白で描いたクリスマスカード、色画用紙の結婚式のカード。こうした「紙に白を刷る」印刷は、一般的なプリンターではできません。白インクや白トナーが入っていないからです。
当社の白トナープリンタは、Tシャツにプリントするための転写紙だけでなく、色紙や透明フィルムへの白印刷にも使えます。この記事では、当社の3本の動画をもとに、白トナー1本と2本の仕上がりの違い、白度の高い蛍光白トナーでの白文字の作り方、通常のCMYを蛍光色に替える蛍光トナーまで、紙に白を刷るときに知っておきたいことをまとめます。
- 色紙・黒い紙・透明フィルムに白を刷るには白トナーを積んだプリンターが必要。データは白くしたい部分をK100%で作るだけ
- 白トナー1本でも、商品ポップやメニューに使える白が出る。白トナー2本で白を重ねると、色画用紙や黒い紙でさらにはっきりした(薄い紙では差が小さい)
- 色紙への白印刷には、白度の高い蛍光白トナーがおすすめ。現在のWTRIP835は蛍光白トナーを搭載したセット
- 白の濃淡(グラデーション)は得意ではない。白は1色ではっきり出すデザインが向く
- CMYを蛍光トナーに替えると、明るい蛍光色でプリントできる。ただし元のデータとは色味が変わるので、自社のオリジナルデザイン向け
紙に白を刷りたいという需要
2020年冬ごろの動画で、当社は「毎年2月に出展している印刷業者様向けの展示会で、色紙への白印刷のニーズが多い」と話しています。白トナーのプリンターは、Tシャツプリントだけでなく、印刷業者様に「印刷」の道具としても使っていただいています。
動画で紹介している使い道は、次のようなものです。
- スーパーマーケットや小売店の商品ポップ(黒い紙に白の「SALE」など)
- 黒い紙に白で刷るカレンダー
- 色画用紙に白で刷る結婚式のカード
- ショップカードや、黒い紙に白文字のメニュー表

動画では「純正の白トナープリンターは高級品」とも話しています。紙への白印刷をしたくても、高価な機械はハードルが高い。そこまでの品質を求めなくても、ある程度の白が出れば十分という方に向けて、当社の白トナープリンタでどこまで白が出るかを実際に印刷して比べています。
白トナー1本での仕上がり
2020年冬ごろの動画では、まず白トナーを1本積んだプリンターで、A4機とA3機の仕上がりを比べています。用紙は上質紙です。
| 比べたこと | 動画での結果・説明 |
|---|---|
| A4機とA3機(どちらも白トナー1本) | 白の出方はあまり変わらない。ほとんどの用途はA4機で十分 |
| 厚めの紙 | A4機は厚い紙だと少しカーブ(反り)が出ることがあり、名刺のような印刷には向かない。厳密にフラットな印刷を求めるならA3機 |
| 動画撮影時の価格 | A4機 6.5万円、A3機 35万円(テロップの表記。税別・税込の記載なし) |
白トナー1本でも、黒い紙に刷った商品ポップは十分に目立つ白が出ています。動画では、お付き合いのある印刷会社様から「市場のニーズは、濃い白が出せればOK」という意見をいただいたことも紹介しています。多くの方は白を1色でバシッと出していて、濃淡は付けないからです。
※動画に出てくるA4機・A3機は撮影時(2020年冬ごろ)の構成です。現在販売している白トナープリンタは7章をご覧ください。
白トナー2本で白を重ねると
同じ動画の後半では、A3機に白トナーを2本積んだ構成(動画撮影時45万円)で印刷しています。1回の印刷で白を敷き、その上にもう一度白を重ねるような形になるため、白が濃くなります。
動画では「布にプリントするシルクスクリーンでも、白は1回だとどうしても薄いので2度刷りするのが基本。色紙の印刷でも同じことが言える」と説明しています。

| 紙 | 白トナー1本と2本の違い(動画での結果) |
|---|---|
| ペラペラの薄い紙 | 差はほとんどない |
| 中厚口程度の紙 | 差はあまりない |
| 100円ショップの色画用紙(赤・緑・紫など) | 2本のほうがはっきり白い。1本でもきれいだが差が出る |
| 黒い紙(定番の黒紙に白印刷) | 差は分かりにくいが、2本のほうが濃く見える。黒地は差が出やすい |


動画では「イラスト紙など、紙の種類によっても大きく変わる場合がある」とも話しています。同じ白トナーでも、紙の厚さや表面で仕上がりが変わるので、使う紙で試し刷りをしてから受けるのが安全です。
※白トナー2本の構成は2020年冬ごろの動画で紹介したもので、2026年10月時点の商品ページには載っていません。現在の取り扱いは当社にお問い合わせください。
蛍光白トナーで色紙に白文字を作る
もう1本の短い動画「蛍光白トナーで白文字を作る 色紙編」では、蛍光白トナーで黒い紙に白文字のメニューを作る手順を見せています。蛍光白トナーは、通常の白トナーより白度(白さ)が高いトナーです。
- 黒い画用紙のA4サイズを用意する
- 白文字にしたいデータを黒文字(K100%)で作る
- プリンター(動画ではRICOHのC250)のKトナーの場所に蛍光白トナーを入れ替える
- あとはデータを印刷するだけ



当社の白トナー・ドラムの商品ページでも、色紙やOHPフィルム(透明フィルム)に白印刷したい場合は、より白度の高い蛍光白トナーをおすすめしています。2026年10月時点で販売している白トナープリンタWTRIP835は、この蛍光白トナーを搭載したセットです。
※動画で使っているRICOH C250は、動画公開当時の機種です。蛍光トナーを搭載できるプリンターは、蛍光トナー対応プリンタのページで機種をお確かめください。
白印刷のデータの作り方
データ作りはむずかしくありません。どの動画でも共通しているのは、白を出したい部分を黒のデータ(K100%)にするだけということです。IllustratorなどのソフトでK100%に設定します。

- 白だけを印刷するとき:データをC0%・M0%・Y0%・K100%で作り、「白黒印刷」または「モノクロ印刷」の設定で印刷すると、白トナーだけが印刷されます(当社の白トナー活用術のページより)。
- 白とカラーを1回で印刷するとき:CMY+白トナーのプリンターと、RIPソフトPrinterStationがあれば、1回の印刷で白を含むフルカラーが印刷できます。WTRIP835はこの組み合わせです。
- RIPソフトがない場合:黒トナーと白トナーを入れ替えて2回印刷します。2回目は紙の送りの遊びや紙の伸び縮みで同じ位置に刷るのがむずかしいため、多少ずれても目立たないデザインにします(同ページより)。
白の濃淡は、あまり期待できない
2020年冬ごろの動画では、K100%から少しずつ数値を下げた白のグラデーションも印刷しています。結果は、K90%とK100%の差は小さく、濃淡の表現は得意ではありませんでした。基本はK100%で、白を1色ではっきり出すデザインがおすすめです。

蛍光トナー(CMY)で明るい色を出す
白だけでなく、シアン・マゼンタ・イエローを蛍光トナーに替えることもできます。2025年4月撮影の動画では、白トナープリンタWTRIP835のCMYを蛍光トナー・ドラムに入れ替えて、通常色との違いを見せています。蛍光トナー・ドラムに入れ替えても、プリンターの中で色が混ざるなどの不具合は起きないと説明しています。
この動画を作った理由として、2025年2月に当社が中国のプリント関係の展示会に行ったところ、蛍光インクのDTFプリンターがいくつか出ていたことを挙げています。日本でも今後、蛍光色のプリントを見る機会が増えると考えて、すでに当社にある蛍光トナーを改めて紹介した、という内容です。

| ポイント | 動画での説明 |
|---|---|
| 色の違い | 赤系・黄色系を中心に、蛍光ペンで書いたような明るい色になる。特に黄色と赤(ピンク)が明るく感じる |
| お客様のデータをそのまま刷る場合 | たとえばM100・Y100の赤が、元の色味から大きく変わる。色が変わることが前提 |
| 向いている使い方 | カラーチャートを刷って「このデータならこの色」と把握し、自分のオリジナルデザインをプリントして販売する方向け |
| サイズ | A3サイズまで印刷できる |

動画ではこの後、Tシャツ用の手順も見せています。蛍光トナーで専用のMPシートに印刷し、プラスターシート(糊シート)と合わせてラミネーターに通し、プレス機で表裏をプレスして剥がすと、印刷した部分だけに糊が付きます(動画撮影時の抜ける転写紙の条件は約135℃・30秒・表裏)。生地には約130℃・20秒ほどプレスし、完全に冷めてから剥がします。手順は通常のタイプWの剥がし方と同じです。
当社の蛍光トナーのページでは、紙への印刷で蛍光トナーと通常トナーを比べた例や、ブラックライトを当てると光るTシャツの例も紹介しています。紙のポップやカードに使えば、通常のトナーでは出せない目立つ色が作れます。
※タイプWのプレス条件は、現行の商品ページ・説明書の案内に従ってください(温度は変更せず、時間で調整)。
動画の価格と、2026年10月時点の製品
動画で紹介している機種や価格は、撮影当時のものです。2026年10月時点の当社の商品ページと分けてまとめます。
| 製品 | 動画撮影時 | 2026年10月時点 |
|---|---|---|
| 白トナープリンタ | 白トナー1本:A4機 6.5万円・A3機 35万円/白トナー2本:A3機 45万円(2020年冬ごろ。税別・税込の記載なし) | WTRIP835(蛍光白トナー搭載)390,000円(税別)。C835dnwプリンター本体・大容量蛍光白トナー・蛍光白トナー用ドラム・RIPソフトPrinterStationなどのセット。白トナー2本の構成は商品ページに記載なし |
| 蛍光白トナー(C835dnw/C844dnw用) | — | トナー単品 47,300円(税込)、ドラム単品 55,000円(税込) |
| 蛍光トナー(シアン・マゼンタ・イエロー) | トナー・ドラムのセットが1色約9万円、3色で約27万円(2025年4月) | C835dnw/C844dnw用 トナー・ドラムのセット 各102,300円(税込)。受注生産品 |
当社の白トナー・蛍光トナーは当社オリジナルのトナーで、純正トナーではありません。リサイクルトナー扱いとなり、プリンターメーカーの保証対象外です。蛍光トナーを初めて使うときは、蛍光ドラムも必要です。
※2026年10月時点の価格は、当社の商品ページ(カートの表示)のものです。白度を確かめたい方には、黒い色紙と透明フィルムに白トナーで印刷した白トナー印刷サンプルも用意しています(白トナー・白ドラムのページ)。
向かないケースと注意点
白トナーでの紙への白印刷は手軽ですが、何でもできるわけではありません。動画と商品ページから、注意しておきたい点をまとめます。
- 紙によって仕上がりが変わります。薄い紙では白トナー2本の効果がほとんどなく、イラスト紙など紙の種類で大きく変わることもあります。使う紙で必ず試し刷りをしてください。
- 厚い紙は反りに注意。動画では、A4機で厚めの紙を印刷すると少しカーブが出ることがあり、名刺のような印刷には向かないと説明しています。
- 蛍光トナーは受注生産で、お届けまでに日数がかかります。CMYを3色とも替えると、トナー・ドラム代が別にかかります。
- 白トナー・白ドラムは保存中にも劣化が進みます(未開封でも)。ドラムは開封後1年以上たつと縞模様が出るなど、印刷品質が下がっていきます(当社の商品ページより)。
- 動画は2020年冬ごろ・2025年4月などの撮影で、機種や価格は当時のものです。現在の構成は7章をご覧ください。
※当社はプリンターの白トナー・転写紙のメーカーで、紙への白印刷の品質は印刷専用機と同じではありません。用途に合うかは、サンプルや試し刷りでお確かめください。
よくある質問
- 普通のプリンターで色紙に白を印刷できますか?
- できません。一般的なプリンターには白インクや白トナーが入っていないため、白い部分は「印刷しない」扱いになり、紙の色がそのまま出ます。色紙や透明フィルムに白を出すには、白トナーを搭載したプリンターが必要です。
- 白く印刷したい部分のデータは、どう作ればいいですか?
- 白くしたい部分をK(黒)100%で作ります。黒トナーの位置に白トナー(蛍光白トナー)を入れたプリンターで印刷すると、黒で指定した部分が白く印刷されます。白だけを印刷するときは、白黒(モノクロ)印刷の設定にします。
- 白トナー1本と2本では、どのくらい違いますか?
- 2020年冬ごろの動画では、100円ショップの色画用紙や黒い紙で、白トナー2本で白を重ねたほうがはっきり白く出ました。一方、ペラペラの薄い紙や中厚口程度の紙では、1本と2本の差はあまりありませんでした。紙の種類によって差の出方が変わります。
- 色紙に白を印刷するなら、蛍光白トナーと通常の白トナーのどちらがいいですか?
- 当社の白トナーの商品ページでは、色紙やOHPフィルム(透明フィルム)に白印刷したい場合は、より白度の高い蛍光白トナーを勧めています。2026年10月時点で販売している白トナープリンタWTRIP835は、蛍光白トナーを搭載したセットです。
- 白のグラデーション(濃淡)は出せますか?
- あまり期待できません。動画ではK100%からK40%程度まで段階を付けて印刷しましたが、K90%とK100%の差は小さく、濃淡の表現は得意ではありませんでした。白は濃淡を付けず、1色ではっきり出すデザインが向いています。
- 蛍光トナー(シアン・マゼンタ・イエロー)はいくらですか?
- 2025年4月の動画撮影時は、蛍光トナーとドラムのセットが1色約9万円、3色で約27万円と紹介していました。2026年10月時点では、OKI C835dnw/C844dnw用の蛍光シアン・マゼンタ・イエローのトナー・ドラムセットが各102,300円(税込)です。受注生産品のため、お届けまでに日数がかかります。
この記事のもとになった動画
【解説】蛍光トナープリントの価格や通常色との違いについて 業者様向けプリント講座(2025年4月撮影。価格・補助金の情報は当時のもの)
【国内初】白トナー2本搭載のプリンターでの色紙への濃い白印刷を説明します(2020年冬ごろの撮影。機種・価格は当時のもの)
蛍光白トナーで白文字を作る 色紙編(ナレーションなしの短い動画。使用プリンターは動画公開当時の機種)
白の濃さは、実物で確かめてください
黒い色紙と透明フィルムに白トナーで印刷したサンプルや、白トナープリントの無料サンプルをご用意しています。
東京・大阪・福井のショールームでは、実機での印刷もご覧いただけます(完全無料・要予約)。
※本記事の価格は2026年10月時点の当社商品ページの情報です。動画内の機種・価格・仕上がりは各動画の撮影時のものです。
メーカーの売り文句ではなく、現場で刷って、売って、サポートしてきた事実だけをお伝えします。


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