白トナープリンタで
プリントできる素材を
一挙公開
プリント機器を選ぶとき、いちばん気になるのは「この1台で何が作れるのか」です。受けられる素材が多いほど、断るオーダーが減り、売上の幅が広がります。
この記事では、東京ショールームで白トナープリンタWTRIP835を使って作った実物サンプルをもとに、プリントできる素材を「できる・条件付き・できない」の3つに分けて一覧にしました。素材ごとに使う転写紙と、詳しい作り方の記事もまとめています。キャンドルへのプリントと、金色(ゴールド)の表現方法もあわせて紹介します。
- 白トナープリンタは、転写紙を変えることで綿・ポリエステル・ナイロンの3大生地に対応します。黒など濃い色の生地にも、白を含むフルカラーでプリントできます
- Tシャツのほか、ドライTシャツ・ユニフォーム、コーチジャケット、スウェット・ジャージ、トートバッグ(厚手キャンバス・デニム)まで実物で紹介しています。キャップは帽子プレス機があればプリントできます
- 生地以外でも、オーブンプリントシートで陶器・ガラス、抜けるTattooシールでキャンドルやビニール、Type-Cで木材・革(相性による)にプリントできます
- できないのは強撥水加工の生地(Type-W)など。オーブンプリントは白トナーが使えないため白い素材向け、キャンドルは熱で溶けるので熱転写はできません
- 金色は、トナーだけ(CMY+白)だと黄色寄りになります。金属のような輝きを出したいときは、メタリックホイル(箔)を重ねます
素材別の一覧表:できる・条件付き・できない
当社の動画と、これまでのプリントアカデミーの記事で確かめた結果をまとめました。「条件付き」は、専用の転写紙や追加の機材が必要なもの、素材との相性で結果が分かれるものです。各素材の詳しい作り方は、右の列の記事で紹介しています。
| 素材・アイテム | 判定 | 使う転写紙・資材 | ポイント | 詳しい記事 |
|---|---|---|---|---|
| 綿のTシャツ(白・淡色・濃色) | できる | 抜ける転写紙 Type-W(量産はType-P+ペイスター) | 濃色にも白を含むフルカラー。約30回以上洗濯したTシャツも紹介 | 素材別の注意点 |
| ポリエステル(ドライTシャツ・ユニフォーム) | できる | Type-W | 白のポリエステルにも。昇華プリンタがなくてもプリントできる。色移り(ブリード)に注意 | 黒のドライTシャツ/ジャージ |
| ナイロン(コーチジャケット・ブルゾン) | できる | Type-W/Type-WL(糊が突き抜けるほど薄い生地) | 強撥水加工の生地は不可。ナイロンは洗濯で生地自体が傷みやすいため、短期間使う用途向き | ナイロンブルゾン・選挙ジャンパー |
| スウェット・パーカー | できる | Type-W | 厚手でもフルカラー。ポケットやフードは段差に注意 | パーカー |
| ジャージ | できる | Type-W | ファスナーの段差と、ポリエステルの色移りに注意 | ジャージ |
| ポロシャツ・作業服 | できる | Type-W | ボタンや縫い目の段差に注意 | ポロシャツ/作業服 |
| ペット服 | できる | Type-W | 写真と名前入りのオリジナル服を1着から | ペット服 |
| トートバッグ(厚手キャンバス)・デニム | できる | Type-C | 硬い・厚い生地向けの転写紙を使う。細かい文字は不向き | タイプCの使い方 |
| 帽子(キャップ) | 条件付き | 帽子プレス機が必要 | メッシュキャップならプリントできる。それ以外のキャップは難しい場合も | — |
| 木材 | 条件付き | Type-C | 110℃・15秒。木材によって結果が分かれる | 木材 |
| 革 | 条件付き | Type-C | 約10種類で試して5勝5敗。革の種類による | 革 |
| 陶器・ガラス(皿・マグカップ) | 条件付き | オーブンプリントシート+家庭用オーブン | 白トナーは使えないため、白い素材にCMYKで。180℃に耐える素材 | — |
| キャンドル(ろうそく) | 条件付き | 抜けるTattooシール+エタノール | 熱で溶けるので熱転写は不可。熱を使わずに貼る | この記事の7章 |
| ビニールポーチ・ポリプロピレン製品 | 条件付き | 抜けるTattooシール | テストでは貼れた。耐久性は完全ではない | この記事の7章 |
| ガラス瓶など水を完全にはじく素材 | できない | (代わりにフィルムシール) | Tattooシールは難しい。透明のフィルムシールで貼る方法がある | この記事の7章 |
| 強撥水加工の生地 | できない | — | Type-W・ぷくぷくプリントシートは強撥水生地に不可(製品ページより) | — |
| 紙(文書) | できる | 普通紙 | 黒トナーに入れ替えれば、ふつうの文書印刷にも使える | — |
※判定は当社の動画・記事での結果と、2026年10月時点の各製品ページの案内によります。同じ素材でも、加工や織り方によって結果が変わることがあります。初めての素材は、少量で試してから受注してください。
綿:濃色にも白を含むフルカラー
いちばん基本になるのが綿のTシャツです。黒など濃い色の生地にも、白を含めたフルカラーがはっきりきれいに出ます。白トナーで下地の白を刷れるので、生地の色を選びません。

白いTシャツには、CMYの3色でカラーを作り、黒も黒に近い混色で表現します。イラストだけでなく、写真のプリントもできます。
動画では、約30回以上、実際に寝巻きとして着て洗濯したTシャツも紹介しました。国産の転写紙はウレタン素材で、汗抜けが良く着心地が良いのも特長です。当社の抜ける転写紙Type-Wの洗濯堅牢度は4-5級です(製品ページより)。
※動画では、海外製の転写紙と比べた耐久性・汗抜けの違いにも触れています。詳しくは国産“抜ける転写紙”と海外製転写紙の違いをご覧ください。
ポリエステル:ドライTシャツ・ユニフォーム
ポリエステルにも、生地の色を問わず濃い発色でプリントできます。汗抜けが良いので、スポーツで使うドライTシャツにおすすめです。スポーツの場面以外でも、ポリエステルは多くの衣類に使われています。

動画では、白いポリエステル生地にもプリントでき、昇華プリンタがなくても大丈夫と紹介しています。金や銀のメタリックプリントも可能です。ポリエステルも洗濯堅牢度が高いので、問題なく使えます。
ガーメントプリンターでポリエステルにプリントする場合は、DTFのフィルムを使う方法があります。動画では、汗抜けの良さとコストの面から「ポリエステルへの小ロット多品種のプリントは白トナーが向いている」と紹介し、小規模なスポーツ店で多く使われている実績にも触れています。また、綿のTシャツの価格が上がる中で、ポリエステルの衣類が増えていることも、ポリエステルにプリントできる利点として挙げています。
※ポリエステルは、熱で生地の染料が転写部分に移る「ブリード(色移り)」や、プレス跡に注意が必要です。対策はジャージの記事と黒のドライTシャツの記事で紹介しています。
ナイロン:コーチジャケット・ブルゾン
ナイロンの生地にも、フルカラーでプリントできます。コーチジャケットやナイロンジャンパーなど、作業服のような厚めの生地にもプリントできるので、冬物のプリントにも対応できるのが特長です。

動画では、ユナイテッドアスレのコーチジャケットにプリントしたサンプルや、洗濯を5回したナイロンジャンパーも紹介しました。作業服へのプリントにも使われています。注意点として、ナイロン素材はそもそも洗濯すると生地自体が傷みやすいことを挙げ、短期間使うもののプリントや、洗濯で多少傷んでも問題ない用途に向いているとしています。
ナイロンには、ふだんはType-Wを使います。糊が突き抜けるほど薄いナイロン生地や、ベタの多い大きなデザインにはType-WLが向いています。強撥水加工の生地にはプリントできません。
※ナイロンブルゾンや選挙ジャンパーへのプリントは、ナイロンブルゾン・選挙ジャンパーにフルカラーで詳しく紹介しています。
スウェット・ジャージ・トートバッグ・帽子
スウェット・ジャージ
スウェットも、色を問わずフルカラーでプリントできます。ジャージ素材にもプリント可能です。コーチジャケットやナイロンジャンパー、スウェットにプリントできるので、冬物へのプリントが得意なのも白トナーの特長です。

トートバッグ(厚手キャンバス)・デニム
厚めのキャンバス生地のトートバッグや、デニムのバッグにもプリントできます。硬い生地・分厚い生地には、専用の抜ける転写紙Type-Cを使います。Type-Cは表面にシールのように定着するタイプで、細かいデザインや小さな文字には向きません。

※Type-Cの使い方はタイプC(キャンバス・トート・デニム)の使い方で紹介しています。
帽子(キャップ)
キャップは、平らなプレス機ではプレスできません。帽子プレス機があれば、メッシュキャップにもプリントできます。動画では、メッシュキャップ以外のキャップは難しい場合もあると話しています。当社の帽子プレス機 JL-CA001AⅡ(上ゴテサイズ8×13cm)は63,800円(税込、2026年10月時点)です(動画では「5万円程度」と紹介)。

生地以外:陶器・ガラス・木材・革・文書
陶器・ガラスはオーブンプリントで
お皿やマグカップ、ガラスには、白トナープリンタ(レーザープリンター)とオーブンレンジでプリントできます。使うのは、レーザープリンター用の「オーブンプリントシート」です。

2026年10月時点の製品ページでは、次の点を案内しています。白トナー(蛍光白トナー)・RIPソフトは使えないため、濃色の素材には使えません。180℃の耐熱温度があればガラスにもプリントできます。オーブントースターは使えず、市販のプリント陶器ほど強い焼き付けではないので、飲食物に直接ふれる部分や飲み口にはプリントしないでください。
木材・革はType-Cで(相性による)
木材や革にも、抜ける転写紙Type-Cで転写できます。ただし素材との相性で結果が分かれます。木材は110℃・15秒の条件で、木材ごとの結果を木材の記事で、革は約10種類で試した結果(5勝5敗)を革の記事で紹介しています。
黒トナーで文書の印刷も
白トナープリンタは、ブラック(K)とホワイト(W)のトナーを入れ替えて使います。黒トナーに入れ替えれば、ふつうの文書印刷にも使えます。ウェアのプリントと事務作業を1台でこなせます。
キャンドルにプリントする方法
以前、お客様から「キャンドルにプリントできないか」というご質問をいただき、テストしました。ろうそくは熱で溶けるので、熱転写はできません。そこで、熱を使わずに貼る方法を試しています。
シールで貼り付ける方法もありますが、業務で扱う方にはイラストの部分だけをプリントする方法が好まれます。そこで使ったのが、デザイン部分だけを貼れる「抜けるTattooシール」です。
手順
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1. 印刷 | 白トナープリンタで抜けるTattooシールに印刷する |
| 2. 糊付け | 糊シートと重ねてプレス機で135℃・30秒×表裏プレスし、剥がす(デザインの部分だけに糊が付く) |
| 3. キャンドルを濡らす | プリントしたい場所をエタノールで濡らす |
| 4. 貼る | 乾く前にフィルムを貼り、エタノールを含ませたティッシュで上から15秒ほどしっかり押さえ付ける |
| 5. 置いておく | 10分ほど置く |
| 6. 上のフィルムを剥がす | 上からエタノールをかけると上のフィルムが浮いてくるので、剥がす |

上のフィルムが浮き上がって剥がしやすくなるのは、エタノールを使ったときの特徴です。ウェットティッシュはアルコール成分が少ないため、水やウェットティッシュでは難しい結果でした。作業するときは、ドラッグストアなどでエタノールを用意してください。ウェットティッシュで貼ったものは、印刷部分以外にも被膜が残りました。
ほかの素材でも試した結果
動画では、プラスチックなどは難しく、その場合はUVプリンターを考えてほしいと話しています。ただ、試してみると、100円ショップで買ったビニールポーチや、ポリプロピレン製のソーラーライトにも意外と貼れました。素材の正しい言い方は難しいのですが、水を完全にははじかないもの、表面がザラザラしているものならできそうです。
一方、水を完全にはじくガラス瓶には、抜けるTattooシールは難しい結果でした。瓶には、レーザープリンター用のフィルムシール(クリアとホワイトの2種類。動画ではクリアを使用)で貼る方法があります。白トナーで印刷するので、白の表現もできます。フィルムの端にできる段差は、フィルムを絵柄ぎりぎりの形に切って貼ると目立ちにくくなります。瓶をぐるりと回して2枚が重なる部分も出てしまうので、長さを調整してください。キャンドルは外側が瓶のタイプもあるので、その場合はこの貼り方がおすすめです。

※耐久性は完全ではありませんが、用途によっては生地以外へのプリントも楽しめます。抜けるTattooシールの製品ページでは、通常の手洗いや入浴も大丈夫で、擦らないよう案内しています(肌に貼る場合)。
金色(ゴールド)を表現する2つの方法
「金色はどうプリントするのが良いですか?」というご質問もよくいただきます。一般的に金色はシルクスクリーンやカッティングで表現しますが、白トナープリントでは次の2つの方法があります。
方法1:トナーだけ(CMY+白)で金色に近づける
箔を使わず、Type-WにCMYと白のトナーだけで刷る方法です。Illustratorでグラデーションのデータを作り、黒の綿Tシャツ(printstar 085-CVT ヘビーウェイト、綿100%)にプリントしたところ、金色というより黄色に仕上がりました。黄色は明るい色なので、白を多めに当ててグラデーションにすると金色に近づきます。動画では色を変えて何種類も試し、その中に金色に近いものもありました(データは動画の概要欄・メタリックホイルの製品ページで公開)。

方法2:メタリックホイル(箔)を重ねる
金属のような輝きを出したいときは、プリントの上にメタリックホイル(箔)を重ねてプレスします(動画では約130℃・30秒)。箔は必要な分だけカットして使い、使わなかった部分はほかの転写に使えます。箔の乗りが甘い部分が出ることがあるので、下地を箔と同系色でプリントしておくと目立ちにくくなります。
当て紙にも違いがありました。箔をプレスするときと仕上げプレスのときにフォースインペーパーSを当てると、リケイ紙(シリコン紙)より生地にしっかり貼り付いて金の光がきれいに見え、余白に残る箔も少なくなりました。動画では、仕上げはフォースインペーパーSでするのがおすすめとしています。

動画(2021年公開)では、下地にType-Cを使い、箔プリントの洗濯堅牢度を変退色4級・汚染4-5級、摩擦は乾燥4級・湿潤4級と紹介し、「4級以上であれば商品として取り扱えます」と話しています。発注するお客様に喜んでもらうのが目的なので、輝きを優先するなら箔、洗濯への強さを優先するならトナーだけ、と選ぶのがおすすめです。
注意点と、ほかの製法が向くケース
白トナープリントの強みは、1台で受けられる素材の幅です。製法ごとに機器を買いそろえなくても、転写紙と小さな機材を足すことで、Tシャツからバッグ、冬物、生地以外まで小ロットで対応できます。何を作りたいかが決まっていれば、ショールームで実物を見ながら必要な機材を確認できます。
よくある質問
- 白トナープリンタでプリントできる生地は何ですか?
- 綿・ポリエステル・ナイロンの3大生地に、生地の色を問わずフルカラーでプリントできます。Tシャツのほか、ドライTシャツ、ユニフォーム、コーチジャケット、スウェット、ジャージ、ポロシャツ、作業服、ペット服、トートバッグ(厚手キャンバス・デニム)にも対応します。強撥水加工の生地にはプリントできません。
- 生地によって転写紙を変える必要はありますか?
- はい。綿・ポリエステル・ナイロンにはType-W、糊が突き抜けるほど薄い生地やベタの多い大きなデザインにはType-WL、キャンバスのトートバッグやデニムなど硬い・厚い生地にはType-Cを使います。自動糊付け機ペイスターで量産する場合は専用のタイプPを使います。
- 帽子やマグカップにもプリントできますか?
- キャップは帽子プレス機があればプリントできます。お皿・マグカップ・ガラスは、オーブンプリントシートと家庭用オーブンでプリントできます。ただしオーブンプリントシートは白トナーが使えないため、白い素材向けです。オーブントースターは使えません。
- キャンドルにプリントできますか?
- キャンドルは熱で溶けるため、熱転写はできません。当社のテストでは、白トナープリンタで印刷した抜けるTattooシールを、エタノールで濡らしたキャンドルに貼る方法で、イラストの部分だけをプリントできました。水やウェットティッシュでは難しく、外側がガラス瓶のキャンドルにはフィルムシールが向いています。
- 金色のプリントはできますか?
- トナーだけ(CMY+白)でプリントすると、金色というより黄色に近い色になります。金属のような輝きを出したいときは、プリントの上にメタリックホイル(箔)を重ねてプレスします。2026年10月時点の製品ページでは、Type-Wでプリントしたあとにホイルを重ねて135℃で30秒プレスする方法を案内しています。
- この1台にいくらかかりますか?
- 白トナープリンタWTRIP835は390,000円(税別)/429,000円(税込)です(2026年10月時点)。動画撮影時は約35万円でした。熱プレス機は別に必要です。保守料などの固定費はかからず、A4 1枚あたりの製作費はType-W 341円と印刷代33円で約374円(税込)が目安です。
この記事のもとになった動画
白トナープリンタWTRIP835でプリントできる対象素材を一挙公開 業者様向けTシャツプリント講座(2026年3月公開)
キャンドルやロウソクに白トナープリントする方法 業者様向け白トナープリント講座(2025年1月公開)
金色(ゴールド)のTシャツプリントの作り方 業者様向け白トナープリント講座(2021年9月公開)
※動画内の価格(白トナープリンタ約35万円・税込38.5万円)は撮影時のものです。2026年10月時点の白トナープリンタWTRIP835は390,000円(税別)/429,000円(税込)です。
作りたい素材のサンプルを、実物で確かめませんか
東京・大阪・福井のショールームで、綿・ポリ・ナイロンからバッグ・帽子まで、
白トナーでプリントした実物をご覧いただけます。無料サンプルも受け付けています。
※本記事の価格・仕様は2026年10月時点の情報です。素材への適合は当社の動画・記事での結果で、すべての製品での仕上がりを保証するものではありません。
メーカーの売り文句ではなく、現場で刷って、売って、サポートしてきた事実だけをお伝えします。


抜ける転写紙
全面プリント転写紙
発泡シート
箔・ラバー・ラメ
トナー・ドラム
DTFインク・フィルム
プレス資材
昇華インク
Type-WLナイロン・薄い生地
Type-Cキャンバスバッグ
Type-Pペイスターで楽に















オーブンプリントマグカップ・食器に
Tattooシール肌に貼れるタトゥー






























